第六章 妖刀跋扈編 水の章  第十一話 「魔を貫く鋼の棘(前編)」

こんにちは、みずはです。

本日は小説更新日。
ですがその前に前回の記事、
『Loliruri 〜無邪気な殺戮者〜 (前編)』に頂いたコメントのレスを。
>オクトさん
確かに言われてみれば詐欺の誘い文句ですね(^^;)
結末ありきで書いてたから気付きませんでしたw
でも結末も含めて考えると…あながち間違いでも無いかも…?

とりあえずこれ以上書いたらネタバレになりそうなので、
この辺で止めておきますw
これからの展開をお楽しみ下さいw


さて、それでは小説に参りましょ〜( ・ω・)っ


〜前回までのあらすじ〜

湖刀美はごく普通の女子高生だった。
だが親友の陽子が封印されていた妖刀・村正に憑依されてしまった為、
神社の祭神・刀破から神剣『神明剣』を授かり光の巫女として戦う事に。

激闘の末に陽子を元に戻したものの、
村正は破片となって町中に飛び散ってしまった。
その破片に取り憑かれた少女と戦い、
破片を集める湖刀美。
その戦いの中、
陽子・水母・瑞羽の三人に加え、
後輩で学園のマスコットである珠美も仲間になった。

菜月達との戦いの火蓋が切って落とされた。
再び闇に堕ちた瑞羽と対峙した水母。
瑞羽が初めから全力を出すものの、
かつての戦闘の経験を生かし水母は落ち着いて対処する。
そしてついには浄化の雷が直撃し、
瑞羽を操る闇を祓ったのだった…。



『ソードブレイカー 湖刀美』

第六章 妖刀跋扈編 水の章  第十一話 「魔を貫く鋼の棘(前編)」

「私の相手はあなたね!
 綾音さん!」
綾音が自分に向かってきたのを見ると、
陽子は右手と一体化している刀を振り上げ、
綾音目掛けて振り下ろした。
 ヒュンッ!
「うわっ!」
綾音はそれをすんでの所でかわした。
「あ、危ねぇ〜…。」
「綾音さんも力を身につけるとはね…。
 でも…湖刀美ちゃんや他のみんなならともかく、
 力に目覚めたばかりの綾音さんにこの私が倒せるの!?」
「ンな事言ったって…やるしかねぇだろ!?
 陽子…俺がお前の相手を任されてんだからな!!」
(とは言ったものの…どうする?
 あっちは刀があるけど…こっちは丸腰なんだぜ…?)
綾音は菜月に操られた陽子とどう戦うか考えた。
すると綾音の頭の中で声が響いた。
〔綾音さん、
 腕に気を集中して下さい!〕
(えっ!?
 う、腕に!?)
〔腕に金気を集中すれば素手でもあの刀を受け止められます!〕
刀破の言葉に綾音は戸惑った。
(い、いきなりそんな事言われても…!!)
〔こう想像して下さい!
 自分の腕が非常に硬く、どんな攻撃も防ぐ鋼になる、と!〕
(わ、わかった!
 え、えっと…硬い…鋼…?)
刀破に従い綾音はイメージした。

「準備はいい?
 綾音さん。
 それじゃ行くよ!」
そう言うと陽子は綾音に斬りかかってきた。
「わわっ!」
綾音はとっさに目をつぶって右手で刀を受け止めた。
 ガキィンッ!!
その瞬間非常に硬い音がした。
綾音が恐る恐る目を開けると、
綾音の右腕が見事に陽子の刀を受け止めているのが目に入った。
「お、俺の腕が刀を受け止めてる!?」
「ふぅん…基礎はできたみたいだね…。
 じゃあ…遠慮はいらないね!」
すると陽子は激しく刀を打ち付けてきた。
 キンッ!! ガキィンッ!! カィンッ!! キィンッ!!
綾音は戸惑いながらもそれらを右腕で受け止めていった。
(すげぇ…、
 俺の腕…本当にあの刀を受け止めてる…!
 しかもこれだけ激しく打ち付けられてるのに全然痺れねぇ…!)
〔これがあなたの力なのですよ、綾音さん。〕
(マジか…!?)
〔想像を膨らませて下さい。
 そうすればもっと色々な術が使えるはずです。〕
(そ、想像しろって言われても…!)
〔想像に限界はありません。
 想像を膨らませれば膨らませる程、
 その可能性は無限に広がっていくのです。〕
(わ、わかったよ…!)

綾音が頭の中で刀破からアドバイスを受けている間も陽子の猛攻は続いていた。
「ほらほらほら!
 守ってるだけじゃ私に勝つ事なんてできないよ!
 綾音さん!」
「くっ…いちいちうっせーよ!」
 ギャリィィンッ!!
陽子の刀を綾音が弾き返した。
「っ!?」
「調子に乗ってんじゃねぇよ!
 陽子!
 これでも喰らいやがれ!」
 ブンッ!
そう言って綾音が左手を払った。
するとその左手から何本もの釘が放たれ、
陽子に向かって飛んできた。
 ドドドドドドドドッ!
「えっ!?」
 キキキキンッ!
それに戸惑いつつも陽子はその全てを刀で叩き落とした。
「な、何!?
 それ!?
 何でそんなの出せるの!?」
「よくわかんねぇけど…、
 今の俺は金属とか鉱物とかを操れるんだってさ。
 だったら釘が出せたって何も問題ねぇだろ?」
「り、理屈で言えばそうだけど…!!」
「んじゃ第二弾、行くぜ!」
 ブンッ!
そう言うと綾音は再び左手を払った。
すると今度は無数の縫い針が放たれた。
 ヒュヒュヒュヒュヒュヒュンッ!
「ちょ、ちょっとぉっ!!」
 キィンッ!
慌てながらも陽子はそれを刀で叩き落した。
「あ、綾音さん!!」
「ん?
 何だよ?」
「理屈で言えばそうかもしれないけど…!!
 も、もうちょっとましな攻撃してよ!!
 何て言うか…視覚的に痛いじゃない!!」
「別にいいじゃねぇか。
 戦えれば何だって。」
綾音がしれっと言うと陽子はこめかみを押さえた。
「あ、あのねぇ…。
 ま、まあいいよ…、
 だったらこっちも本気で行くから!!」


−続く−

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