Loliruri 〜無邪気な殺戮者〜 (前編)

こんにちは、みずはです。

本日は小説更新日ですが、
今回から3週(金曜日)にかけて3作目のMob話をお送りしたいと思います。

と言うのも、
お詫びの記事に頂いたコメントの中で、
Mob話のリクエストがあったのです。
それでそこに挙げられていた候補の中に、
うちがネタとしてストックしていた題材があったものでして。

なのでこれはいい機会と思い、
そのネタを形にしてみました。
まあ…前回のヴァイオリー同様ダークな話ですけどね(^^;)
趣味に走るとこうなってしまうのです…;

(・∀・)まあご容赦下さい(ぇー


それでは本文へどうぞ〜( ・ω・)っ



※8/5タイトル修正

『Loliruri 〜無邪気な殺戮者〜』 (前編)


「…えいっ! えいっ!」
 ポヨンッ。
「やぁっ! あう…っ!」
 ポヨポヨンッ。
「たぁっ!」
 ポムッ!
「はぁ、はぁ…。」
王都プロンテラからさほど離れていない草原。
一人のノービスの少女が必死にポリンを叩いていた。
「Lv上げ…しんどいなぁ…。
 もっといい装備があれば、
 もう少し楽になるのに…。
 うう…貧乏って切ないよぉ…。」
よよよ…と涙を流しつつも、
その少女は再びポリンを叩き始めた。
「えいっえいっ!」
 ポヨポヨンッ。

「とぉっ!」
 ポムッ。
「ふぅ…。
 ちょっと休憩しよ…。」
 トサッ。
一息つこうと少女が座った時だった。
「お嬢ちゃん、お嬢ちゃん。」
「えっ?」
何者かが少女を呼んだ。
そちらを向くと、
そこにはフードを目深にかぶった少女がいた。
その背丈はノービスの少女より少し高い程度だった。
「ふふっ。
 こんにちは、お嬢ちゃん。」
「お嬢ちゃんって…君もお嬢ちゃんじゃない…。
 それに私はお嬢ちゃんなんかじゃなくて、
 ちゃんとロルって名前があるんだから。」
「えへへっ。
 ごめんごめん、ロルちゃん。
 でもわたし、
 こう見えてもロルちゃんよりずっと年上なんだよ?」
「へぇ…そうなの?
 そうは見えないけどなぁ…。
 身長だって私とあんまし変わらないし…。」
少女の言葉にロルは複雑な表情をした。

「人は見かけによらないものだよ?
 それよりもロルちゃん、
 さっきから見てたけど…、
 Lv上げしんどいみたいだね。」
「えっ?
 ま、まあね…。
 私ってば貧乏だから、
 いい装備が買えなくて…。
 だからポリンくらいしか叩けないし…、
 経験値もなかなか貯まらないし…。
 …って、
 そ、そんな事君には関係ないでしょ?」
少女の言葉にロルはつい素直に答えてしまった。
すると少女がクスッと笑った。
「ふふっ、そうなんだ。
 ねぇロルちゃん、
 いい事教えてあげようか。」
「いい事?」
「実はね…、
 公式には発表されてないんだけど、
 ノービスから転職出来る11番目の職業があるんだ。」
「えっ…11番目の職業?
 ノービスから転職出来るのは10種類しか無いんじゃ…。」
「それがあるんだよ。
 しかもその職業に転職するのは、
 他のどの職業になるよりもずっと簡単なんだ。」
「簡単…って、
 どう言う風に簡単なの?」
ロルが尋ねると、
少女は得意げに話した。
「ふふん。
 なんとね、
 その職業に転職する事を選んだ場合、
 転職までのLv上げがとても楽になるのです!
 しかも普通は装備出来ない装備が装備出来ると言うおまけ付き!」
「ええっ!? 本当!?」
少女の言葉にロルは驚いた。

「ほんとほんと。
 サービス満点でしょ?」
「…って、
 なんか怪しいなぁ…。
 ほんとにそんな職業あるの…?」
ロルが訝しむと、
少女は言葉を続けた。
「ほんとだってばぁ。
 まあ信じてくれないなら、
 それはそれでいいけど…。
 あ〜あ…折角いい話を持ってきてあげたのになぁ…。
 ロルちゃんがしんどそうにしてるから、
 その手助けをしてあげようって思ったのに…。」
少女がわざと残念そうに言うと、
ロルは控え目に尋ねた。
「ね、ねぇ…、
 ほんとにあるの?
 そんな職業…。」
「あるから言ってるのに…。
 でもいいよ。
 ロルちゃんが信じてくれないんだったら…。
 しんどいだろうけどLv上げ頑張ってね。」
そう言って少女が立ち去ろうとすると、
ロルは慌てて引き止めた。
「ま、待って待って!」
「何?」
「その職業の事、
 もっと詳しく教えて!」
「…信じてないんじゃなかったの?」
「信じる、信じるから!
 お願い、教えて!」
ロルがそう言うと、
少女は振り返った。
「しょうがないなぁ…。
 そこまで言うなら教えてあげるよ。」
「やったぁ!」
「でも、
 あんまり詳しい事は教えてあげられないんだ。」
「えっ…どうして?」
「その職業はちょっと特殊でね、
 転職するまでその職業に関する事を知ったらいけないんだ。
 知ってしまったら最後、
 もう二度とその職業にはなれないんだ…。」
「そ、そうなんだ…。」
「だから今教えてあげられるのは、
 その職業を希望するノービスへの支給品の事だけ。」


−続く−

コメント

 
こんな詐欺に僕もひっかかってみたい><

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