第六章 妖刀跋扈編 水の章 第十話 「穢炎を祓うは浄化の雷」
〜前回までのあらすじ〜
湖刀美はごく普通の女子高生だった。
だが親友の陽子が封印されていた妖刀・村正に憑依されてしまった為、
神社の祭神・刀破から神剣『神明剣』を授かり光の巫女として戦う事に。
激闘の末に陽子を元に戻したものの、
村正は破片となって町中に飛び散ってしまった。
その破片に取り憑かれた少女と戦い、
破片を集める湖刀美。
その戦いの中、
陽子・水母・瑞羽の三人に加え、
後輩で学園のマスコットである珠美も仲間になった。
ついに始まった菜月との戦い。
襲い来る菜月・瑞羽・陽子に対し、
湖刀美達も三方に分かれて応戦するのだった…。
『ソードブレイカー 湖刀美』
第六章 妖刀跋扈編 水の章 第十話 「穢炎を祓うは浄化の雷」
「…先輩…、
あなたは私が元に戻します…!!」
その言葉と共に立ちはだかった水母を見て、
瑞羽は薄笑いを浮かべた。
「ふふっ…、
天草さん…あの時のようにはいかないわよ…?」
そう言うと瑞羽は水母目掛けて何本もの火矢を放った。
ヒュンッ!! ヒュヒュンッ!!
「…風よ…!」
ビュウッ!!
それを水母は突風で吹き散らした。
「…私だって…、
あの時と同じじゃ…ありませんっ…!!」
「今度は最初から全力で行くわよ!
炎獄結界!」
ゴォォォッ!
瑞羽の言葉と共に背中の黒い翼が燃え上がり、
地面に突き刺さった。
すると水母と瑞羽を取り囲むように炎の壁が噴き上がった。
「さあ…どうする?
天草さん?
これでお得意の風は使えないわよ?」
「…風しか無いように言わないで下さい…!
雷雲招来!」
バッ!
水母が右手を上にかざすと、
二人の頭上に黒雲が現れた。
ズズズズズ…
「えっ!?
屋内なのに雲を作り出せるっていうの!?」
「…あの時とは違うって言ったはずです…!
あの雲は純粋な木気の塊です…!
多方向からの雷撃…かわしきれますか!?
迅雷乱舞(じんらいらんぶ)!!」
ゴッ!
そう言うと水母は瑞羽目掛けて白い雷撃を放った。
するとそれを合図とするかのように、
上の黒雲から何発もの雷が瑞羽に向かって落ちてきた。
ドドドドドドドドッ!!
「なっ!?
くっ…こざかしい真似を!!」
最初の雷撃をかわすと、
瑞羽は雲からの雷撃を必死になって避けていった。
それに気を取られた瞬間、
白い雷撃が瑞羽の腕をかすめた。
バチィッ!!
「うっ!?」
「…隙だらけですよ…先輩…!!」
「ちっ…!!
うっとおしいわね…っ!!」
舌打ちすると瑞羽は水母に向かっていった。
「接近戦なら雷撃は使えないでしょ!?」
ブワッ!
そう言って瑞羽が至近距離で刃の付いた弓を振り上げた時だった。
バチバチバチバチィッ!!
「うあぁぁぁぁっ!?」
その弓に雷が落ちた。
その余波は水母の方にも飛び散ったが、
水母は無傷だった。
「な…何で…!?」
「…忘れたんですか?
先輩…。
…私は木気を操るんですよ…?
…自分の攻撃で傷ついてたら攻撃なんてできないです…。」
「くっ…そ…そうだったわね…!!」
「…観念して下さい、先輩…。
雷封球!」
ヒュンッ! バチィッ!
「こ、これは!?
動けない…っ!!」
水母が放った電気の球が瑞羽を中に閉じ込めた。
すると水母は両手で印を結び、
呪を唱え始めた。
スッ…
「四方の一、
東方を統べる神なる獣、青龍よ…、
我に力を貸し与え給え…。
汝が司りしその聖なる雷に浄化の力を宿し…、
彼の者を闇の呪縛より解き放ち給え!!
これで目を覚まして下さい、先輩!!
青龍浄雷撃!!」
バッ!
呪を唱え終わると、
水母は両手を瑞羽の方に向けた。
次の瞬間、
その手から龍の形をした白色の雷撃が放たれた。
バリバリバリバリバリィッ!!
「あぁぁぁっ!!
う、嘘よ!!
また負けるなんてぇぇぇぇっ!!
うあぁぁぁぁぁぁっ!!」
シュゥゥゥ…
声が止み、
雷撃が消えるとその跡には元に戻った瑞羽が倒れていた。
すると周りの炎の壁も消えた。
「…よかったです…元に戻って…。」
そう言うと水母は微笑んだ。
−続く−
湖刀美はごく普通の女子高生だった。
だが親友の陽子が封印されていた妖刀・村正に憑依されてしまった為、
神社の祭神・刀破から神剣『神明剣』を授かり光の巫女として戦う事に。
激闘の末に陽子を元に戻したものの、
村正は破片となって町中に飛び散ってしまった。
その破片に取り憑かれた少女と戦い、
破片を集める湖刀美。
その戦いの中、
陽子・水母・瑞羽の三人に加え、
後輩で学園のマスコットである珠美も仲間になった。
ついに始まった菜月との戦い。
襲い来る菜月・瑞羽・陽子に対し、
湖刀美達も三方に分かれて応戦するのだった…。
『ソードブレイカー 湖刀美』
第六章 妖刀跋扈編 水の章 第十話 「穢炎を祓うは浄化の雷」
「…先輩…、
あなたは私が元に戻します…!!」
その言葉と共に立ちはだかった水母を見て、
瑞羽は薄笑いを浮かべた。
「ふふっ…、
天草さん…あの時のようにはいかないわよ…?」
そう言うと瑞羽は水母目掛けて何本もの火矢を放った。
ヒュンッ!! ヒュヒュンッ!!
「…風よ…!」
ビュウッ!!
それを水母は突風で吹き散らした。
「…私だって…、
あの時と同じじゃ…ありませんっ…!!」
「今度は最初から全力で行くわよ!
炎獄結界!」
ゴォォォッ!
瑞羽の言葉と共に背中の黒い翼が燃え上がり、
地面に突き刺さった。
すると水母と瑞羽を取り囲むように炎の壁が噴き上がった。
「さあ…どうする?
天草さん?
これでお得意の風は使えないわよ?」
「…風しか無いように言わないで下さい…!
雷雲招来!」
バッ!
水母が右手を上にかざすと、
二人の頭上に黒雲が現れた。
ズズズズズ…
「えっ!?
屋内なのに雲を作り出せるっていうの!?」
「…あの時とは違うって言ったはずです…!
あの雲は純粋な木気の塊です…!
多方向からの雷撃…かわしきれますか!?
迅雷乱舞(じんらいらんぶ)!!」
ゴッ!
そう言うと水母は瑞羽目掛けて白い雷撃を放った。
するとそれを合図とするかのように、
上の黒雲から何発もの雷が瑞羽に向かって落ちてきた。
ドドドドドドドドッ!!
「なっ!?
くっ…こざかしい真似を!!」
最初の雷撃をかわすと、
瑞羽は雲からの雷撃を必死になって避けていった。
それに気を取られた瞬間、
白い雷撃が瑞羽の腕をかすめた。
バチィッ!!
「うっ!?」
「…隙だらけですよ…先輩…!!」
「ちっ…!!
うっとおしいわね…っ!!」
舌打ちすると瑞羽は水母に向かっていった。
「接近戦なら雷撃は使えないでしょ!?」
ブワッ!
そう言って瑞羽が至近距離で刃の付いた弓を振り上げた時だった。
バチバチバチバチィッ!!
「うあぁぁぁぁっ!?」
その弓に雷が落ちた。
その余波は水母の方にも飛び散ったが、
水母は無傷だった。
「な…何で…!?」
「…忘れたんですか?
先輩…。
…私は木気を操るんですよ…?
…自分の攻撃で傷ついてたら攻撃なんてできないです…。」
「くっ…そ…そうだったわね…!!」
「…観念して下さい、先輩…。
雷封球!」
ヒュンッ! バチィッ!
「こ、これは!?
動けない…っ!!」
水母が放った電気の球が瑞羽を中に閉じ込めた。
すると水母は両手で印を結び、
呪を唱え始めた。
スッ…
「四方の一、
東方を統べる神なる獣、青龍よ…、
我に力を貸し与え給え…。
汝が司りしその聖なる雷に浄化の力を宿し…、
彼の者を闇の呪縛より解き放ち給え!!
これで目を覚まして下さい、先輩!!
青龍浄雷撃!!」
バッ!
呪を唱え終わると、
水母は両手を瑞羽の方に向けた。
次の瞬間、
その手から龍の形をした白色の雷撃が放たれた。
バリバリバリバリバリィッ!!
「あぁぁぁっ!!
う、嘘よ!!
また負けるなんてぇぇぇぇっ!!
うあぁぁぁぁぁぁっ!!」
シュゥゥゥ…
声が止み、
雷撃が消えるとその跡には元に戻った瑞羽が倒れていた。
すると周りの炎の壁も消えた。
「…よかったです…元に戻って…。」
そう言うと水母は微笑んだ。
−続く−
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