第六章 妖刀跋扈編 水の章 第八話 「偽神」
それでは小説へ参りますよっヽ|'ω'|ノ
〜前回までのあらすじ〜
湖刀美はごく普通の女子高生だった。
だが親友の陽子が封印されていた妖刀・村正に憑依されてしまった為、
神社の祭神・刀破から神剣『神明剣』を授かり光の巫女として戦う事に。
激闘の末に陽子を元に戻したものの、
村正は破片となって町中に飛び散ってしまった。
その破片に取り憑かれた少女と戦い、
破片を集める湖刀美。
その戦いの中、
陽子・水母・瑞羽の三人に加え、
後輩で学園のマスコットである珠美も仲間になった。
意図不明の集会で現れた菜月の力により、
湖刀美達以外の全校生徒が傀儡となってしまった。
襲い来る膨大な数の敵に苦戦する湖刀美達だったが、
珠美の力で生徒達の動きを封じる事に成功したのだった。
『ソードブレイカー 湖刀美』
第六章 妖刀跋扈編 水の章 第八話 「偽神」
「ふぅん…さすがは異能力者…。
普通の人間では歯が立たないようですわね…。
なら普通の人間にはもう用はありませんわ!」
パチンッ!
そう言うと菜月が指を鳴らした。
その合図で、
操られている生徒達が陽子と瑞羽を除いて全員気を失い倒れた。
バタバタバタバタッ!
「えっ!?」
「な、何だ!?」
「…みんなが…!!」
「少数精鋭になりますけど…、
こちらも本気で行かねばならないようですわね…。
瑞羽さん!村井さん!」
菜月が声を上げると、
陽子と瑞羽がかつて村正に操られていた時の姿に変身した。
ブワッ!
「陽子!! 瑞羽先輩!!」
「な、何だ!?
あのカッコは!?」
「…あれは…!!」
「にゃっ!?
せ、先輩方が変身したですっ!!」
「生徒会長!!
陽子と瑞羽先輩に何をしたんですか!?」
「ふふっ…。
二人にわたくしの妖気を分け与えて、
村正の傀儡となっていた時の姿に戻してさしあげたんですわ。
同じ妖気を持つ者ですもの…、
このくらいは訳無い事ですわ。」
菜月が薄笑いを浮かべると湖刀美が尋ねた。
「村正の傀儡って…!?
生徒会長!!
どうして村正の事を!?」
「そうですわね…あなた方には特別に教えてさしあげますわ。
あれは四週間くらい前でしたかしらね…。」
−約四週間前・川霧邸−
広い庭の片隅に、
川霧家で代々祀られてきた水神の小さな社があった。
その社にお参りするのが菜月の、
そして代々川霧家を継ぐ者の日課であった。
「今日も無事に一日を送る事ができました…。
明日からもまたこの川霧家をお守り下さい…。」
夕方、
学校から帰った菜月は社にお参りしていた。
「さて〜、
あまり先生を待たせてはいけませんわ〜。」
お参りを済ませると、
家庭教師の授業を受けるため菜月は屋敷に戻ろうとした。
『菜月ヨ…。』
「えっ?」
突然後ろから声がし、
菜月は振り向いた。
すると社の扉が開いて中から白い蛇が這い出てきた。
ズル…ズル…
「あら〜、
蛇さんですわ〜。」
『菜月ヨ…。』
白蛇が声を発した。
「あらあら〜?
蛇さんですの〜?
わたくしを呼んだのは〜?」
『ソウダ…。
我ハコノ社ニ宿ル水神ナリ…。』
「まあ〜、
水神様ですの〜?
わたくしに何の御用でしょうか〜?」
菜月が尋ねると、
蛇は戸惑った様子で言った。
『ソ、ソノ前ニ…、
菜月ヨ…何故驚カヌノダ…?
蛇ガ喋ッテイルノダゾ…?
普通ハ驚クノデハナイノカ…?』
「あらあら〜、
驚いた方がよかったですの〜?
水神様とおっしゃられてるから喋れて当然と思っておりましたわ〜。」
菜月の言葉を聞いて、
蛇の額に一筋の汗が流れた。
『マ、マアイイ…。
菜月ヨ…、コノ川霧家ニ危機ガ迫ッテオル…。』
「危機ですの〜?
それは大変ですわ〜。」
危機と言う言葉を聞いても、
菜月の口調はのんびりしたものだった。
その様子にあっけに取られながらも、
蛇は言葉を続けた。
『……。
ト、トモカク危機ガ迫ッテオルノダ…。
ソレヲ防グ方法ハタダ一ツ…我ニソノ躰ヲ捧ゲ、
ソノ身ヲ神格化サセルノダ!!』
「そうですの〜。
わかりましたわ〜。」
『ソウカ…ッテイイノカ!?
普通ハ躊躇シタリトカスルダロウ!?』
菜月があっさりと承諾した事に蛇は戸惑った。
「ですけど〜、
それしか方法が無いのでしょう〜?
それに生きたまま神様になれるって、
素晴らしい事だと思いますわ〜。」
『ソ、ソウカ…。
ナラバマアイイ…我ニソノ躰ヲ捧ゲヨ!!』
カッ!
そう言うと白蛇の目が赤く光った。
ズズズズズ…
すると菜月の瞳から光が消えていき、
それと同時に白蛇が黒く染まっていった。
少しして白蛇が完全に黒く染まると、
菜月の目は虚ろになっていた。
「なんだか…頭がボーッとしますわ〜…。」
『(本当ニ術ニカカッテイルノカ?コイツハ…?)
サ、サア菜月ヨ…。
我ト…コノ「水刀片(すいとうへん)」ト一ツニナルノダ…!!』
「はい〜…わかりましたわ〜…。」
バッ!
菜月が返事をすると黒蛇が菜月に飛びかかった…。
−続く−
〜前回までのあらすじ〜
湖刀美はごく普通の女子高生だった。
だが親友の陽子が封印されていた妖刀・村正に憑依されてしまった為、
神社の祭神・刀破から神剣『神明剣』を授かり光の巫女として戦う事に。
激闘の末に陽子を元に戻したものの、
村正は破片となって町中に飛び散ってしまった。
その破片に取り憑かれた少女と戦い、
破片を集める湖刀美。
その戦いの中、
陽子・水母・瑞羽の三人に加え、
後輩で学園のマスコットである珠美も仲間になった。
意図不明の集会で現れた菜月の力により、
湖刀美達以外の全校生徒が傀儡となってしまった。
襲い来る膨大な数の敵に苦戦する湖刀美達だったが、
珠美の力で生徒達の動きを封じる事に成功したのだった。
『ソードブレイカー 湖刀美』
第六章 妖刀跋扈編 水の章 第八話 「偽神」
「ふぅん…さすがは異能力者…。
普通の人間では歯が立たないようですわね…。
なら普通の人間にはもう用はありませんわ!」
パチンッ!
そう言うと菜月が指を鳴らした。
その合図で、
操られている生徒達が陽子と瑞羽を除いて全員気を失い倒れた。
バタバタバタバタッ!
「えっ!?」
「な、何だ!?」
「…みんなが…!!」
「少数精鋭になりますけど…、
こちらも本気で行かねばならないようですわね…。
瑞羽さん!村井さん!」
菜月が声を上げると、
陽子と瑞羽がかつて村正に操られていた時の姿に変身した。
ブワッ!
「陽子!! 瑞羽先輩!!」
「な、何だ!?
あのカッコは!?」
「…あれは…!!」
「にゃっ!?
せ、先輩方が変身したですっ!!」
「生徒会長!!
陽子と瑞羽先輩に何をしたんですか!?」
「ふふっ…。
二人にわたくしの妖気を分け与えて、
村正の傀儡となっていた時の姿に戻してさしあげたんですわ。
同じ妖気を持つ者ですもの…、
このくらいは訳無い事ですわ。」
菜月が薄笑いを浮かべると湖刀美が尋ねた。
「村正の傀儡って…!?
生徒会長!!
どうして村正の事を!?」
「そうですわね…あなた方には特別に教えてさしあげますわ。
あれは四週間くらい前でしたかしらね…。」
−約四週間前・川霧邸−
広い庭の片隅に、
川霧家で代々祀られてきた水神の小さな社があった。
その社にお参りするのが菜月の、
そして代々川霧家を継ぐ者の日課であった。
「今日も無事に一日を送る事ができました…。
明日からもまたこの川霧家をお守り下さい…。」
夕方、
学校から帰った菜月は社にお参りしていた。
「さて〜、
あまり先生を待たせてはいけませんわ〜。」
お参りを済ませると、
家庭教師の授業を受けるため菜月は屋敷に戻ろうとした。
『菜月ヨ…。』
「えっ?」
突然後ろから声がし、
菜月は振り向いた。
すると社の扉が開いて中から白い蛇が這い出てきた。
ズル…ズル…
「あら〜、
蛇さんですわ〜。」
『菜月ヨ…。』
白蛇が声を発した。
「あらあら〜?
蛇さんですの〜?
わたくしを呼んだのは〜?」
『ソウダ…。
我ハコノ社ニ宿ル水神ナリ…。』
「まあ〜、
水神様ですの〜?
わたくしに何の御用でしょうか〜?」
菜月が尋ねると、
蛇は戸惑った様子で言った。
『ソ、ソノ前ニ…、
菜月ヨ…何故驚カヌノダ…?
蛇ガ喋ッテイルノダゾ…?
普通ハ驚クノデハナイノカ…?』
「あらあら〜、
驚いた方がよかったですの〜?
水神様とおっしゃられてるから喋れて当然と思っておりましたわ〜。」
菜月の言葉を聞いて、
蛇の額に一筋の汗が流れた。
『マ、マアイイ…。
菜月ヨ…、コノ川霧家ニ危機ガ迫ッテオル…。』
「危機ですの〜?
それは大変ですわ〜。」
危機と言う言葉を聞いても、
菜月の口調はのんびりしたものだった。
その様子にあっけに取られながらも、
蛇は言葉を続けた。
『……。
ト、トモカク危機ガ迫ッテオルノダ…。
ソレヲ防グ方法ハタダ一ツ…我ニソノ躰ヲ捧ゲ、
ソノ身ヲ神格化サセルノダ!!』
「そうですの〜。
わかりましたわ〜。」
『ソウカ…ッテイイノカ!?
普通ハ躊躇シタリトカスルダロウ!?』
菜月があっさりと承諾した事に蛇は戸惑った。
「ですけど〜、
それしか方法が無いのでしょう〜?
それに生きたまま神様になれるって、
素晴らしい事だと思いますわ〜。」
『ソ、ソウカ…。
ナラバマアイイ…我ニソノ躰ヲ捧ゲヨ!!』
カッ!
そう言うと白蛇の目が赤く光った。
ズズズズズ…
すると菜月の瞳から光が消えていき、
それと同時に白蛇が黒く染まっていった。
少しして白蛇が完全に黒く染まると、
菜月の目は虚ろになっていた。
「なんだか…頭がボーッとしますわ〜…。」
『(本当ニ術ニカカッテイルノカ?コイツハ…?)
サ、サア菜月ヨ…。
我ト…コノ「水刀片(すいとうへん)」ト一ツニナルノダ…!!』
「はい〜…わかりましたわ〜…。」
バッ!
菜月が返事をすると黒蛇が菜月に飛びかかった…。
−続く−
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