第六章 妖刀跋扈編 水の章 第七話 「四面楚歌」
こんにちは、みずはです。
今日はバイト帰りに色々お買い物をして来たので、
更新が遅れてしまいました(^^;)
それでは小説をどうぞっヽ|'ω'|ノ
〜前回までのあらすじ〜
湖刀美はごく普通の女子高生だった。
だが親友の陽子が封印されていた妖刀・村正に憑依されてしまった為、
神社の祭神・刀破から神剣『神明剣』を授かり光の巫女として戦う事に。
激闘の末に陽子を元に戻したものの、
村正は破片となって町中に飛び散ってしまった。
その破片に取り憑かれた少女と戦い、
破片を集める湖刀美。
その戦いの中、
陽子・水母・瑞羽の三人に加え、
後輩で学園のマスコットである珠美も仲間になった。
突如開かれた意図不明の全校集会。
生徒達が不審に思う中現れた生徒会。
そして菜月が生徒達に向かって蛇眼を発動させる…。
『ソードブレイカー 湖刀美』
第六章 妖刀跋扈編 水の章 第七話 「四面楚歌」
スッ…
少しして光が止むと、
湖刀美達は恐る恐る手を離した。
「もう…大丈夫かな…?」
「…?」
「な、何だったんだ…?」
そこへ菜月の声が響いた。
「さあ…みなさん…、
わたくしの計画に賛同していただけますわね…?」
するとその声に反応して、
湖刀美達以外の全ての生徒が菜月に向かってひざまずいた。
ザザッ。
「はい…菜月様…。」
「菜月様のおっしゃる通りです…。」
「なんなりと…菜月様…。」
「えっ!?
み、みんなどうしちゃったの!?」
「どうなってんだ!?」
「…どういう事なんですか…?」
湖刀美達は慌てて周りを見回した。
すると湖刀美達の他にも、
一人だけひざまずいていない生徒がいた。
その生徒も慌てた様子で周りをキョロキョロと見回していた。
その頭ではピンクのツインテールが不安そうに揺れていた。
「あれは…!!
たまちゃん!!
無事なの!?」
湖刀美が声をかけると、
その生徒−珠美が湖刀美の元に駆け寄ってきた。
「にゃっ!?
こ、湖刀美せんぱ〜い!!」
タタタッ!
湖刀美の元まで来ると珠美は目を潤ませて湖刀美に抱きついた。
ガバッ!
「わっ!
た、たまちゃん…!!」
「湖刀美先輩、
みんなどうなっちゃったですか!?
何でみんなこんな事してるですかぁ!?」
「は、はっきりとした事は私にも…。」
〔どうやらあの生徒会長…、
菜月さんがみなさんを操っているようですね。〕
湖刀美が答えに困っていると、
湖刀美達の頭の中に刀破の声が響いた。
「な、何で頭の中で声がするんだ!?」
「たまみも聞こえるですぅ!」
突然響いた声に綾音と珠美は戸惑った。
〔湖刀美以外のみなさんには勾玉を通じて語りかけているのです。〕
刀破が説明すると湖刀美が尋ねた。
「刀破様、
何で生徒会長にあんな力が…!?」
〔今の菜月さんからはとても強力な妖気を感じます。
その中からはわずかながら村正の気も感じられます。〕
刀破の言葉を聞いて湖刀美ははっとした。
「それじゃあ…!!」
〔ええ、
今度は彼女が取り憑かれたようですね。〕
「そんな…!!
じゃあ陽子と瑞羽先輩も…!?」
「…生徒会長に操られてるんですか…!?」
〔そのようです…。〕
すると菜月の声が響いた。
「ここでみなさんにお願いがございますわ。
最近起こっている一連の怪事件、
その全てにおいてある一人の人物が現場で目撃されておりますの。
それは我が校の生徒、
二年A組の土御門湖刀美さんですわ!」
「えっ!?」
「…だ、誰が見てたんでしょうか…!?」
「さあ、みなさん!
事件の重要参考人として土御門さんを捕まえて下さいませ!
手段は問いませんわ!
とにかく捕まえればよろしいのです!」
「何だって!?」
「こ、湖刀美せんぱいを!?」
ザッ!
するとひざまずいていた生徒達が一斉に立ち上がり、
湖刀美達の方を向いた。
「さあ、お行きなさい!!」
ドドドドッ!
その合図で周りの生徒達が全員湖刀美達に向かってきた。
「うわぁぁっ!?」
「にゃぁぁぁっ!!」
「ちょっ、ちょっとみんな、
目を覚まして!!」
「…っ!!
か、風よ、私達を守って!!」
ゴォッ!!
水母が手をかざすと、
湖刀美達の周りを回るように風の壁が現れた。
ダダダダッ! バシバシィッ!
何人かの生徒は構わず向かってきたが、
風の壁に触れた瞬間、
その風圧で吹き飛ばされてしまった。
それから少しすると、
周りの生徒達は遠巻きに壁を囲んだまま向かって来なくなった。
「あ、諦めたんですかぁ…?」
「手を出せないから様子を見てるんじゃないかな…?」
「けどよ…手出しできないのはこっちも一緒だろ…?」
「…操られてるだけだから、
そんなに傷つける訳にもいかないですし…。」
膠着状態が続いた。
…バンッ!! バシィッ!!
しばらくすると何かがぶつかる音がし始めた。
見ると、
周りの生徒達が風の壁に向かって色々な物を投げつけていた。
「何やってんだ…?」
「あれじゃあ風を消す事なんてできないのに…。」
「…せめてもの抵抗…といった所でしょうか…?」
にらみ合いを続けていると突然珠美が声を上げた。
「…うにゃぁぁっ!!
これじゃらちが明かないにゃぁぁっ!!
とにかくみんなを動けなくすればいいのにゃっ!!」
タンッ!
そう言うと珠美が地面に両手をつけた。
「ちょ、ちょっとたまちゃん!!
何するつもり!?」
「…傷つけちゃ駄目ですよ…!?」
「大丈夫ですにゃ!!
たまみ・ろっく・ばいんど・すぺしゃるぅぅっ!!」
ゴバァァッ!
珠美が叫ぶと、
講堂の床を突き破って岩が隆起し、
生徒達の足首を捕らえてその動きを封じていった。
そのあまりの出来事に湖刀美達も菜月も呆然とした。
「やったにゃ!」
珠美だけが喜んでピョンピョン飛び跳ねていた。
「た、確かに状況は良くなったけど…。」
「こ、これはやり過ぎだろ…?」
「…す、すごいです…。」
「な、何ですの…?
あの娘…?
完全に予想外ですわ…。」
ヒュゥゥゥ…
風の壁が消えると、
珠美がビシィッと菜月を指差した。
「さあ、生徒会長・川霧菜月せんぱい!!
観念して降伏するのにゃ!!」
「お、おい…、
湖刀美…あれって…。」
「う、うん…あの時とおんなじノリだよ…。
たまちゃん…調子に乗っちゃってる…。」
「…あの時…?」
湖刀美と綾音が苦笑いしているのを見て、
水母は小首をかしげた。
−続く−
今日はバイト帰りに色々お買い物をして来たので、
更新が遅れてしまいました(^^;)
それでは小説をどうぞっヽ|'ω'|ノ
〜前回までのあらすじ〜
湖刀美はごく普通の女子高生だった。
だが親友の陽子が封印されていた妖刀・村正に憑依されてしまった為、
神社の祭神・刀破から神剣『神明剣』を授かり光の巫女として戦う事に。
激闘の末に陽子を元に戻したものの、
村正は破片となって町中に飛び散ってしまった。
その破片に取り憑かれた少女と戦い、
破片を集める湖刀美。
その戦いの中、
陽子・水母・瑞羽の三人に加え、
後輩で学園のマスコットである珠美も仲間になった。
突如開かれた意図不明の全校集会。
生徒達が不審に思う中現れた生徒会。
そして菜月が生徒達に向かって蛇眼を発動させる…。
『ソードブレイカー 湖刀美』
第六章 妖刀跋扈編 水の章 第七話 「四面楚歌」
スッ…
少しして光が止むと、
湖刀美達は恐る恐る手を離した。
「もう…大丈夫かな…?」
「…?」
「な、何だったんだ…?」
そこへ菜月の声が響いた。
「さあ…みなさん…、
わたくしの計画に賛同していただけますわね…?」
するとその声に反応して、
湖刀美達以外の全ての生徒が菜月に向かってひざまずいた。
ザザッ。
「はい…菜月様…。」
「菜月様のおっしゃる通りです…。」
「なんなりと…菜月様…。」
「えっ!?
み、みんなどうしちゃったの!?」
「どうなってんだ!?」
「…どういう事なんですか…?」
湖刀美達は慌てて周りを見回した。
すると湖刀美達の他にも、
一人だけひざまずいていない生徒がいた。
その生徒も慌てた様子で周りをキョロキョロと見回していた。
その頭ではピンクのツインテールが不安そうに揺れていた。
「あれは…!!
たまちゃん!!
無事なの!?」
湖刀美が声をかけると、
その生徒−珠美が湖刀美の元に駆け寄ってきた。
「にゃっ!?
こ、湖刀美せんぱ〜い!!」
タタタッ!
湖刀美の元まで来ると珠美は目を潤ませて湖刀美に抱きついた。
ガバッ!
「わっ!
た、たまちゃん…!!」
「湖刀美先輩、
みんなどうなっちゃったですか!?
何でみんなこんな事してるですかぁ!?」
「は、はっきりとした事は私にも…。」
〔どうやらあの生徒会長…、
菜月さんがみなさんを操っているようですね。〕
湖刀美が答えに困っていると、
湖刀美達の頭の中に刀破の声が響いた。
「な、何で頭の中で声がするんだ!?」
「たまみも聞こえるですぅ!」
突然響いた声に綾音と珠美は戸惑った。
〔湖刀美以外のみなさんには勾玉を通じて語りかけているのです。〕
刀破が説明すると湖刀美が尋ねた。
「刀破様、
何で生徒会長にあんな力が…!?」
〔今の菜月さんからはとても強力な妖気を感じます。
その中からはわずかながら村正の気も感じられます。〕
刀破の言葉を聞いて湖刀美ははっとした。
「それじゃあ…!!」
〔ええ、
今度は彼女が取り憑かれたようですね。〕
「そんな…!!
じゃあ陽子と瑞羽先輩も…!?」
「…生徒会長に操られてるんですか…!?」
〔そのようです…。〕
すると菜月の声が響いた。
「ここでみなさんにお願いがございますわ。
最近起こっている一連の怪事件、
その全てにおいてある一人の人物が現場で目撃されておりますの。
それは我が校の生徒、
二年A組の土御門湖刀美さんですわ!」
「えっ!?」
「…だ、誰が見てたんでしょうか…!?」
「さあ、みなさん!
事件の重要参考人として土御門さんを捕まえて下さいませ!
手段は問いませんわ!
とにかく捕まえればよろしいのです!」
「何だって!?」
「こ、湖刀美せんぱいを!?」
ザッ!
するとひざまずいていた生徒達が一斉に立ち上がり、
湖刀美達の方を向いた。
「さあ、お行きなさい!!」
ドドドドッ!
その合図で周りの生徒達が全員湖刀美達に向かってきた。
「うわぁぁっ!?」
「にゃぁぁぁっ!!」
「ちょっ、ちょっとみんな、
目を覚まして!!」
「…っ!!
か、風よ、私達を守って!!」
ゴォッ!!
水母が手をかざすと、
湖刀美達の周りを回るように風の壁が現れた。
ダダダダッ! バシバシィッ!
何人かの生徒は構わず向かってきたが、
風の壁に触れた瞬間、
その風圧で吹き飛ばされてしまった。
それから少しすると、
周りの生徒達は遠巻きに壁を囲んだまま向かって来なくなった。
「あ、諦めたんですかぁ…?」
「手を出せないから様子を見てるんじゃないかな…?」
「けどよ…手出しできないのはこっちも一緒だろ…?」
「…操られてるだけだから、
そんなに傷つける訳にもいかないですし…。」
膠着状態が続いた。
…バンッ!! バシィッ!!
しばらくすると何かがぶつかる音がし始めた。
見ると、
周りの生徒達が風の壁に向かって色々な物を投げつけていた。
「何やってんだ…?」
「あれじゃあ風を消す事なんてできないのに…。」
「…せめてもの抵抗…といった所でしょうか…?」
にらみ合いを続けていると突然珠美が声を上げた。
「…うにゃぁぁっ!!
これじゃらちが明かないにゃぁぁっ!!
とにかくみんなを動けなくすればいいのにゃっ!!」
タンッ!
そう言うと珠美が地面に両手をつけた。
「ちょ、ちょっとたまちゃん!!
何するつもり!?」
「…傷つけちゃ駄目ですよ…!?」
「大丈夫ですにゃ!!
たまみ・ろっく・ばいんど・すぺしゃるぅぅっ!!」
ゴバァァッ!
珠美が叫ぶと、
講堂の床を突き破って岩が隆起し、
生徒達の足首を捕らえてその動きを封じていった。
そのあまりの出来事に湖刀美達も菜月も呆然とした。
「やったにゃ!」
珠美だけが喜んでピョンピョン飛び跳ねていた。
「た、確かに状況は良くなったけど…。」
「こ、これはやり過ぎだろ…?」
「…す、すごいです…。」
「な、何ですの…?
あの娘…?
完全に予想外ですわ…。」
ヒュゥゥゥ…
風の壁が消えると、
珠美がビシィッと菜月を指差した。
「さあ、生徒会長・川霧菜月せんぱい!!
観念して降伏するのにゃ!!」
「お、おい…、
湖刀美…あれって…。」
「う、うん…あの時とおんなじノリだよ…。
たまちゃん…調子に乗っちゃってる…。」
「…あの時…?」
湖刀美と綾音が苦笑いしているのを見て、
水母は小首をかしげた。
−続く−
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