第六章 妖刀跋扈編 水の章  第六話 「偽りの集会」

おはようございます、みずはです。

本日は小説の日なのでぃす(>ω<)


〜前回までのあらすじ〜

湖刀美はごく普通の女子高生だった。
だが親友の陽子が封印されていた妖刀・村正に憑依されてしまった為、
神社の祭神・刀破から神剣『神明剣』を授かり光の巫女として戦う事に。

激闘の末に陽子を元に戻したものの、
村正は破片となって町中に飛び散ってしまった。
その破片に取り憑かれた少女と戦い、
破片を集める湖刀美。
その戦いの中、
陽子・水母・瑞羽の三人に加え、
後輩で学園のマスコットである珠美も仲間になった。

妖の力で生徒会・各部部長達を下僕にした菜月。
親友の凶行を止めようとした瑞羽だったが、
その瑞羽すらも菜月の手にかかってしまう。
そして菜月の野望が動き始める…。



『ソードブレイカー 湖刀美』

第六章 妖刀跋扈編 水の章  第六話 「偽りの集会」

翌日、
学校に来た湖刀美は席に座って背中をさすっていた。
「全く…綾音…叩き過ぎだよ…。
 アザになってるんだもんなぁ…。」
そうしていると水母が湖刀美の元に来た。
「…おはようございます、
 湖刀美さん…って…、
 大丈夫ですか…?」
「あっ、水母ちゃん…おはよ…。
 大丈夫じゃないよ…。
 帰って背中見たらアザ出来てたんだよ?
 アザ…。」
「…ア、アザ…ですか…?」
「綾音ったら加減ってものを知らないんだもん…。」
湖刀美の言葉を聞いて水母は苦笑いを浮かべた。
「…大変ですね…あはは…。
 …ところで湖刀美さん、
 今日は陽子さんと一緒じゃないんですか…?」
「えっ?
 今日も一緒に登校したんだけど…、
 なんか生徒会の仕事があるからってすぐ出てっちゃったんだ。
 それがどうかしたの?」
「…あっ、いえ…、
 今日は姿が見えないなと思って…。」
「そっか…。」
 ピーン…ポーン…パーン…ポーン…
そこに突然放送が流れた。
『生徒会よりお知らせいたします。
 これより緊急全校集会を開きますので、
 生徒のみなさんは講堂にお集まり下さい。
 繰り返します。
 これより…』
放送を聞いて湖刀美と水母は顔を見合わせた。
「陽子が言ってたのってこれの事だったんだ…。」
「…緊急…って…、
 何かあったんでしょうか…?」
「さあ…、
 とにかく行こっか。」
「…は、はい…。」
そうして怪訝に思いつつ湖刀美と水母も講堂に向かった。

 ザワザワザワ…
数分後、
講堂には高等部の全ての生徒が集まっていた。
だが教師の姿はどこにも見えず、
生徒達はそれぞれ思い思いにかたまっていた。
「…変ですね…、
 全校集会なのに先生方がいないなんて…。」
「うん…、
 一体何なんだろう…?」
すると湖刀美達の元に綾音が駆け寄ってきた。
「おーい、
 湖刀美ーっ。」
 タタタタッ。
「あっ、綾音!」
「…綾音さん!」
「一体何なんだ?
 この集会…。
 陽子から何も聞いてないのか?」
綾音が尋ねると湖刀美は首を横に振った。
「ううん。
 生徒会の仕事があるって言って教室を出てったっきり何も…。」
「そっか…。」
湖刀美達が話していると、
マイクを通した声が講堂に響いた。
「朝のお忙しい所お集まりいただき誠にありがとうございます。」
その声に反応して全ての生徒が壇上を見た。
その壇上には菜月を始めとする生徒会の面々が、
そして後ろには綾音以外の各部活・同好会の部長達がいた。
しかし菜月以外全員目が虚ろで、
表情に生気が無かった。

「あっ、生徒会長だ。」
「生徒会だけじゃなく各部・同好会の部長達までいるぜ…?」
「…でも…何か様子が変です…。」
湖刀美達が怪訝に思っていると、
菜月が話し始めた。
「今日はみなさんに協力していただきたい事があってお集まりいただいたのです。
 みなさんもご存知の最近頻発している怪事件の数々…。
 その原因を突き止め、
 今後そのような事件が起こらぬよう我が校を挙げて取り組もうと思うのです。」
「ええっ!?」
「怪事件って…まさか…!!」
「…私達の…!?」
 ザワザワザワ…
菜月の言葉に生徒達がざわめき始めた。
それに構わず菜月は続けた。
「具体的には、
 我が校自体が一つの自警組織となり、
 それらの事件を調査して今後そのような事件が起こらぬように対処していくのです。」
「一体生徒会長は何を考えてるんだろう…!?」
「ど、どうなってんだ…!?」
「…何のつもりなんでしょう…?」
湖刀美達が戸惑っていると菜月が怪しい笑みを浮かべた。
「さあ…みなさん…、
 わたくしの計画に賛同してくださいませ…!!」
 カッ!
そう言うと、
菜月は目から赤い光を放った。
その光はじわじわと講堂の中を覆っていった。
「な、何!?
 この光は…!!」
〔湖刀美、この光を見てはいけません!!〕
突然湖刀美の頭の中で刀破が警告した。
「えっ!?
 は、はい!!
 綾音、水母ちゃん!!
 この光を見ちゃ駄目だ!!」
「…えっ…!?」
「な、何なんだ!?」
「いいから早く目を塞いで!!」
そう言って湖刀美は手で目を覆った。
「…は、はい…!!」
「あ、ああ…!!」
湖刀美の指示に従い、
綾音と水母も慌てて手で目を覆った。


−続く−

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