Violie 〜魔性の旋律〜 (中編)

こんにちは、みずはです。

今日は先週お送りした『Violie 〜魔性の旋律〜』の中編をお送り致します。
前回申したようにこの話はROのMobをモチーフにしたオリジナルストーリーです。
公式設定(あるのかな?)を完全に無視しておりますので、
そこの所はご容赦を(^^;)

さて、天上界から地上にやって来た天使のヴィオラとヴィオーネ。
これから二人はどうなるのでしょうか?
ではでは本文へどうぞ〜( ・ω・)っ



『Violie 〜魔性の旋律〜 (中編)』

−ゲフェン−
「わぁ〜!おっきな塔だね〜!」
「すごい…こんなに大きな塔、
 天上界にもそうそう無いよ…?」
ゲフェン中央にそびえ立つゲフェンタワーを見上げ、
二人は感嘆の声を上げていた。
「えへへっ、どう?ヴィオーネ。
 地上に来て良かったでしょ?」
「う、うん…。
 地上がこんなに面白い場所だなんて知らなかったよ…。」
 パァァァァ…
二人が話していると、
後ろの方から青白い光が差してきた。
「「?」」
二人が振り向くと、
噴水の前から青白い光が噴き出しており、
その中へ冒険者達が入って行っていた。
「何だろ、あれ?」
「何かあるのかな…?」
「ねぇねぇ、私達も入ってみようよ!」
「えっ…や、やめといた方がいいんじゃない…?
 強そうな人達しか入ってないみたいだし…。」
「えぇ〜、そんなの気にする事ないって〜。」
光を見ながら二人は入ろうかどうしようか迷っていた。
その時だった。
 …〜♪…
「えっ…今の音は…?」
「どしたの?
 ヴィオラちゃん?」
「今…何か聞こえたような…。」
「え…?
 私は何も聞こえなかったけど…。」
するとヴィオラは光に向かって、
何かに導かれるかのようにふらふらと歩き出した。
「ヴィ、ヴィオラちゃん!?」
「やっぱり…聞こえる…。
 何か…心地良い音が…。」
 シュンッ。
そう呟くとヴィオラは光の中に入ってしまった。
「ヴィオラちゃん!
 ひ、一人にしないでよぉ!」
 シュンッ!
その後を追ってヴィオーネも慌てて光の中に入った。


 ザッ…ザッ…
薄暗い遺跡の中をヴィオラは一人歩いていた。
その間もヴィオラにはかすかな音が聞こえていた。
 …〜♪……〜〜♪♪……
「この音…聞いてると何だか気持ちがいいよ…。
 どこだろう…どこから聞こえてるんだろう…。」
うわごとのように呟きながら、
なおもヴィオラは歩き続けた。
やがて半ば朽ちたある建物の前で立ち止まった。
 …〜♪〜〜♪♪…〜♪…
そこに立つとその音はさらに大きくなっていた。
「ここだ…。
 ここから聞こえる…。」
そう言ってヴィオラは中に入った。

中には祭壇のような物があり、
その上にバイオリンが置いてあった。
よくよく耳を澄ますと、
そのバイオリンは奏者もいないのにひとりでに音楽を奏でていた。
 〜♪〜〜♪♪〜♪〜〜〜♪♪♪
「すごい…何て良い音色…。
 とてもこの世の音とは思えない…。」
 〜♪〜〜♪♪〜〜……
ヴィオラが祭壇の前に立つと、
その音は止んでしまった。
だがヴィオラは虚ろな表情をしたままそのバイオリンを手に取った。
「お願い…もう一度聞かせて…。」
そう呟くと、
ヴィオラはバイオリンを弾き始めた。
 …〜♪…〜〜♪♪……
初めはたどたどしかったが、
弾き続けている内に段々調子が合ってきた。
 …〜♪〜〜♪♪…〜♪…〜〜〜♪♪♪…
「(もう少し…もう少しで…あの音が聞ける…。)」
ヴィオラは一心不乱に弾き続けた。
その成果が出たのか、
やがて先程までヴィオラに聞こえていた音色と全く同じメロディーがその場に流れ始めた。
 〜♪〜〜♪♪〜♪〜〜〜♪♪♪
「(ふふふふ…出来た…あの音色が…。)」
薄笑いを浮かべ、
ヴィオラは演奏し続けた。
 〜♪〜〜♪♪〜♪〜〜〜♪♪♪
 〜♪〜〜♪♪〜♪〜〜〜♪♪♪
 〜♪〜〜♪♪〜♪〜〜〜♪♪♪

「(良い音色…とっても気持ち良いよぉ…。)」
ヴィオラの表情は恍惚とした物になっていた。
するとバイオリンから黒いオーラが立ち上り始めた。
 ズズズズ…
だがそれに構う事無くヴィオラは弾き続けた。
 ズズ…ズズズズ…
そのオーラはどんどん広がって行き、
ヴィオラの身体を包んで行った。
そしてヴィオラの全身からオーラが立ち上るようになると、
ヴィオラの身体に変化が現れ始めた。
 ザワザワ…
長かった髪が横に巻き上がり、
肌の色が青く染まって行った。
そして背中に生えている純白の翼が黒く染まって行き、
完全に漆黒に染まると消滅してしまった。
 〜♪〜〜♪♪〜♪〜〜……
『…。』
変化が終わるとヴィオラは演奏を止めた。
『…ふふっ…ふふふふふっ…。』
突然ヴィオラがくすくすと笑い出した。
その顔には邪な笑みが浮かんでいた。
『ふふふ…私は悪魔のバイオリニスト、ヴァイオリー…。
 魔性の旋律で人間共に等しき死を…。
 ふふふ…ふふふふふ…!!』
変化を遂げたヴィオラは笑い続けていた。
その心は完全に魔に支配されていた。


−続く−



…はい、これにて中編は以上です。
いよいよダークな場面が出てきました(^^;)

さて、魔のバイオリンによってヴァイオリーとなってしまったヴィオラ。
これから彼女はどうなってしまうのでしょうか?
そして後を追って光の中に入って行ったヴィオーネの運命は?
続きは次回の講釈にてっ(>ω<)

※ちなみに次回の二次創作小説は来週の金曜日にお送り致します。

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