第四章 妖刀跋扈編 土の章  第十四話 「たまちゃん」

| ・ω・) チラ
| ・ω・)<金曜日は小説の日。
| ・ω・)っ【小説】
|彡 サッ


〜前回までのあらすじ〜

湖刀美はごく普通の女子高生だった。
だが親友の陽子が封印されていた妖刀・村正に憑依されてしまった為、
神社の祭神・刀破から神剣『神明剣』を授かり光の巫女として戦う事に。

激闘の末に陽子を元に戻したものの、
村正は破片となって町中に飛び散ってしまった。
その破片に取り憑かれた少女と戦い、
破片を集める湖刀美。
水母・瑞羽を仲間に加え、
四人で村正に立ち向かう事になった。

破片に支配された珠美との戦闘に入り、
一度は窮地に陥るも瑞羽の加勢で事なきを得た。
そして水母が新たな技を習得し、
破片に支配された珠美を倒したのだった…。


『ソードブレイカー 湖刀美』

第四章 妖刀跋扈編 土の章  第十四話 「たまちゃん」

しばらくして雷撃が止まると、
珠美はその場に倒れた。
 スゥ…。
すると珠美の姿が元に戻り、
珠美に憑依していた黒猫が分離した。
 ザァッ…
分離した黒猫の体が風化するように崩れていき、
村正の破片だけになったのを見届けると、
水母は疲れ果てた様子で地面に座り込んだ。

 ペタンッ。
「…はぁっ…はぁっ…。」
座り込んだ水母に湖刀美と瑞羽が駆け寄った。
「水母ちゃん!!」
「大丈夫!?」
「…っ…大丈夫…です…っ。」
「水母ちゃん、今の技は!?」
湖刀美が尋ねた。
「…珠美さんを…助けたいって…、
 強く…想ったんです…。
 そしたら…頭の…中に…、
 言葉が…浮かんで…きて…。」
「言葉が…?」
「…何の…抵抗も…無く…、
 素直に…その…言葉を…口に…できたんです…。
 そうしたら…術が発動して…。」
水母が息を切らしながら言うと声がした。
『それも成長した水母さんの力ですよ。』
その声と共に湖刀美の胸から再び光の玉が現れた。
 ポウッ…
『珠美さんを助けたいという純粋な願いが、
 水母さんの真の力を呼び起こしたのです。』
 ブゥ…ン。
そう言うと光の玉は湖刀美から分離し、
刀破の姿になった。
「…私の願い…?」
『ええ。
 全ての術の基本は「想い願う」事。
 その想い・願いが純粋であればある程、
 その力は強く顕現されるのです。』
すると刀破は倒れている珠美に歩み寄り、
側に落ちている村正の破片を手に取った。
『我が神力を以てこれなる妖を永久に封ずる…急々如律令…。』
 パァァァ…
刀破が呪を唱えると、
破片が光に包まれ小さな白い玉になった。


「…う…うぅん…ふにゃぁぁ…」
破片の封印が終わったのを見て湖刀美が変身を解くと、
珠美が起き上がり大きく伸びをした。
「あれ?
 ここどこですか?
 なんでたまみこんなとこにいるですか?」
珠美が周りをキョロキョロ見回すと、
湖刀美達が駆け寄った。
「たまちゃん!」
「大丈夫!?」
「…け、怪我は無いですか…?」
「ふにゃ?
 先輩達、なんでこんなとこにいるですか?
 ここどこなんですか?」
「覚えてないの?
 ここはあなたがよく来てた公園よ。」
「えぇぇぇっ!?
 ほんとですかっ!?
 なんでこんな事になってるですかっ!?」
周りの様子を見て珠美は驚いた。
「もしかして…本当に覚えてないの?」
「そう言われてみれば…、
 何か大変な事をしてしまったような気がするです…。」
そう言って珠美は腕組みをして考え事をするような仕草をした。
そしてすぐに声を上げた。
「あぁぁぁっ!!
 思い出したですぅっ!!
 たまみ大変な事しちゃったですぅっ!!
 先輩方、ごめんなさいっ、ごめんなさいですぅっ!!」
謝りながら珠美は座ったまま頭をブンブン縦に振り出した。
「ちょ、ちょっとたまちゃん!
 そんな姿勢でやったら危ないよ!」
湖刀美が言った瞬間、
珠美は勢い余って頭を地面にぶつけた。

 ガンッ!!
「たまちゃん!」
「ふにゃぁぁぁ…星が飛んでるですぅぅ…。」
「あちゃ〜…言わんこっちゃない…。」
「はぅぅ…たまみはほんとにドジっ娘ですぅ…。
 ドジっ娘だからネコさんに操られて、
 せんぱい方に迷惑かけちゃったですぅ…。
 ほんとにごめんなさいですぅ…。」
「大丈夫。
 たまちゃんは悪くないよ。」
「悪いのはあなたを操ったあやかしなんだから。」
「…珠美さんに罪は無いです…。」
「あぅぅ…先輩方、
 たまみを許してくれるですか…?」
珠美が上目遣いで湖刀美達を見た。
「ええ。」
「もちろん!」
「…もちろんです…。」
「先輩方…なんてお優しい…。
 感謝してもしきれないですぅ…。
 ほんとにありがとうございますですぅ…。」
そう言って珠美はまた頭をブンブン振り出した。
「だ、だから危ないって!
 たまちゃん!」
湖刀美が慌てて止めようとした時だった。

 ガンッ!!
再び珠美は地面に頭をぶつけた。
「はにゃぁぁ…また星が飛んでるですぅ…。」
「あちゃ〜…。」
「ふふっ。
 ほんとにこの娘ったら。」
「…そうですね…。
 ふふふっ…。」
「あはははっ。」
「にゃははは…。」
四人はしばらく笑い合っていた。
その光景を見ながら刀破は考えていた。
〔よかったですね、湖刀美…。
 珠美さんを元に戻す事ができて…。
 それにしても…、
 今回の戦いでの水母さんの成長には驚きました…。
 まさかあのような浄化の術まで扱えるようになるとは…。
 それに瑞羽さんもすごいですね…。
 力を使って戦うのは初めてのはずなのに…、
 自分で想像を組み合わせて、
 あのような炎の翼を作り出すとは…。
 さすがは退魔弓術師の末裔と言った所でしょうか…。
 これだけの能力があれば…、
 二人共湖刀美にとってより一層心強い仲間になるでしょう…。〕


−第四章 妖刀跋扈編 土の章・終−



…はい、これでようやく第四章が終わりました。
一話あたりの文章を少し少なめにした分、
話数が多くなってしまいました(^^;)
やっぱり小説って難しいですね;

今回はうちのキャラの猫娘にしてドジっ娘、
たまちゃん(珠美)のお話でした。
キャラ語りでは少ししか登場してませんでしたが、
性格はご覧の通りです。
典型的なドジっ娘。
そしてちょっとお馬鹿。
でも憎めない、そんな魅力を持つ娘なのですw
まさにマスコット(

そしてもう一人、
ROでの弓Rogue、夕子の初出はこの話です。
と言うかこの話にしか出て来なかったり…(^^;)
一応パート2でも出番はあるのですが、
やっぱり一話限りだったり(^^;)
まあ脇役ですし(ぇ−


さて、
と言う訳で次回の小説更新日は座談会を掲載致します。
第四章の各種裏話、
とくとご堪能下さいw
ではでは〜( ・ω・)ノシ

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