第四章 妖刀跋扈編 土の章  第十二話 「邪土精」

それでは小説ですよっヽ|'ω'|ノ

〜前回までのあらすじ〜

湖刀美はごく普通の女子高生だった。
だが親友の陽子が封印されていた妖刀・村正に憑依されてしまった為、
神社の祭神・刀破から神剣『神明剣』を授かり光の巫女として戦う事に。

激闘の末に陽子を元に戻したものの、
村正は破片となって町中に飛び散ってしまった。
その破片に取り憑かれた少女と戦い、
破片を集める湖刀美。
水母・瑞羽を仲間に加え、
四人で村正に立ち向かう事になった。

中央公園で次の破片の持ち主、
珠美を見つけた湖刀美と水母。
珠美の猫攻撃に窮地に立たされるも、
突然の炎によってその危機を救われたのだった…。


『ソードブレイカー 湖刀美』

第四章 妖刀跋扈編 土の章  第十二話 「邪土精」

そこには弓道の道着姿で弓矢を構え、
宙に浮かぶ瑞羽の姿があった。
その背中には炎でできた翼が生えていた。
「「先輩!!」」
「遅くなってごめんね、湖刀美。」
そう言うと瑞羽は湖刀美達の元に降り立った。
 スタッ。
「大丈夫?
 二人共。」
「…は、はい…。
 なんとか…。」
「せ、先輩、
 その翼は…?」
湖刀美が戸惑いながら尋ねた。
「ああ、これ?
 力をコントロールして作ってみたの。
 湖刀美と戦った時の私の姿と、
 火気を司る神獣・朱雀のイメージを頭の中で組み合わせて作り出したのよ。」
「本当ですか!?」
「…す、すごいです…。」
「それはともかく、まだ終わってないわ。
 油断しないで。」
「「はいっ!」」

すると珠美の体から凶々しい気が立ち上った。
 ザワザワザワザワ…
「よくも…、よくもネコさん達を…。
 絶対に許さないにゃぁぁっ!!」
珠美が叫ぶと、
突然地中から無数の岩が飛び出した。
 ゴバァァッ!!
「えっ!?」
「何っ!?」
「い、岩!?」
「潰れてしまうがいいにゃぁぁっ!!」
 ゴッ!
珠美の声と同時にその無数の岩が三人に向かって飛んできた。
「やあぁぁっ!」
「はぁっ!」
「雷撃っ!」
 ズバァッ!バシュゥッ!ゴガァッ!
その岩を湖刀美は刀で切り裂き、
瑞羽は弓で撃ち砕き、
水母は雷撃で粉砕した。
「まだまだ行くにゃぁぁっ!!」
そう叫ぶと、
珠美は次から次へと岩を生み出し飛ばし始めた。

しばらくして岩の雨が止んだ。
周りを見回すと、
岩を生み出し続けた影響で広場全体の地面が陥没してしまっていた。
そして至る所に岩の破片が散らばっていた。
「はぁっ…はぁっ…、
 もう…おしまい…?」
「大人しく…観念しなさい…!」
「お願いです…目を覚ましてください…!」
「う、うるさい、うるさいにゃぁぁっ!!
 無ければ作ればいいにゃぁっ!!」
 バッ!
そう言うと珠美は飛び上がり、
周りの木を爪で引っ掻き始めた。
すると周りの木々が次々と石化していった。
 ズバババババッ!ビキビキビキビキィッ!
「ええっ!?
 何て無茶を…!!」
「…嘘…!!」
「見境無いわね…!!」
広場の周りの一番手前の木を全て石化させると、
珠美は広場に降りてきた。
 ストッ…
「さあ…第二ラウンド行くにゃよ…!!」
そう言って珠美は両手を上にかざした。
「行くにゃぁぁぁぁっ!!」
 ブワァッ…ドドドドドドドドッ!!
声を上げると同時に珠美は両手を前へ突き出した。
それを合図とするかのように石化した木々が一斉に浮かび上がり、
湖刀美達目掛けて降り注いだ。

「っ…!!」
それを迎撃すべく湖刀美と瑞羽が構えた時、
突然水母が叫んだ。
「雷光方陣(らいこうほうじん)!!」
 ガガガガガガガガァンッ!!
すると湖刀美達を中心に電撃で構成された球状の壁が現れ、
石化した木々をことごとく粉砕しその破片さえも塵と化した。
「そ、そんにゃ馬鹿にゃ!?」
「これは…!?」
「み、水母ちゃん!?
 いつの間にこんな技を!?」
三人は驚いて水母の方を見た。


−続く−

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