第四章 妖刀跋扈編 土の章  第六話 「闇に跳ねる猫」

と言う訳で小説に参ります〜。

〜前回までのあらすじ〜

湖刀美はごく普通の女子高生だった。
だが親友の陽子が封印されていた妖刀・村正に憑依されてしまった為、
神社の祭神・刀破から神剣『神明剣』を授かり光の巫女として戦う事に。

激闘の末に陽子を元に戻したものの、
村正は破片となって町中に飛び散ってしまった。
その破片に取り憑かれた少女と戦い、
破片を集める湖刀美。

破片に取り憑かれたものの湖刀美の手によって元に戻り、
異能力を身に付けた転校生の水母、
弓道部主将の瑞羽が仲間となり、
4人で村正に立ち向かう決意を新たにする。

そして次の破片が動き始める…。


『ソードブレイカー 湖刀美』

第四章 妖刀跋扈編 土の章  第六話 「闇に跳ねる猫」

帰宅した後、
湖刀美は夕食までの間に気分転換に散歩に出ていた。
(まさか瑞羽先輩が仲間になってくれるなんて…。
 でも…私がリーダーか…。
 みんなの前ではああ言ったけど…正直自信無いよ…。)
「はぁ…。」
学校で話し合った事を考え、
湖刀美はため息をついた。
その時だった。

 ドゴォォォォンッ!! グラグラグラ…!!
突然何かが爆発したかのような大きな音が辺り一帯に響き、
続いて大きな揺れが湖刀美を襲った。
「わわっ!
 えっ!?
 何!? 何!?」
湖刀美は驚いて辺りを見回すと、
湖刀美の胸に光の玉が現れた。
 ポゥッ…
「刀破様!?」
『現れました!湖刀美!』
「えっ!?
 わ、わかりました!」
そう言うと湖刀美は目を閉じた。
(神明剣…私の想いに応えて!)
 ブゥン…
湖刀美が念じると、
湖刀美の前に一振りの純白の刀が現れた。
「神剣抜刀!」
 スラッ!パァァァ…!
掛け声と共に湖刀美は鞘から刀を抜いた。
その刀から光が溢れ湖刀美を包み込むと、
湖刀美は光の巫女に変身した。
「早く行かなきゃ!」
そう言って湖刀美は翼を広げ、
空へ羽ばたいていった。

 キラッ!
日が暮れて暗くなった空をしばらく飛ぶと、
一瞬赤い光が見えた。
「あの光は!?」
湖刀美は急いでその光が見えた方へ向かった。
その間にもいくつもの赤い光が現れては消えていた。
「あそこだ!」
そう言うと、湖刀美はその場所に降り立った。

 ヒュン!ヒュン!ヒュヒュンッ!
そこでは一人の少女が人とも獣ともつかない影に向かって火矢を放ち続けていた。
だがその影は笑いながら軽やかにその矢をかわし続けていた。
 シュッ!シュッ!シュシュッ!
「にゃははははは!」
「くっ!
 すばしっこいやつめ…!」
湖刀美が近寄るとその少女の姿が明らかになった。
「瑞羽先輩!?」
湖刀美が名を呼ぶと、
少女−瑞羽が振り返った。
「湖刀美!」
「どうしてこんなところに!?」
「妖気を感じたのよ。
 それでその妖気を追ってきたらあのあやかしがいたのよ。
 けど…なかなかすばしっこくて…っ!」
 ヒュンッ!
そう言って瑞羽は再び矢を放った。
「当たんないよー♪」
 シュッ!
言いながら影はその矢をかわした。
その影はまるで遊んでいるようにも見えた。
「くっ!」
「無駄にゃ無駄にゃ♪
 飛び道具なんていくら撃っても、
 この邪土精(じゃどせい)・タマミには当たんないにゃ♪」

「えっ!?」
「い、今何て!?」
湖刀美たちが聞き返すと影が言い直した。
「だからぁ、
 飛び道具なんてタマミには当たんないにゃ♪」
「タマミ…って…まさか…!?」
そう言うと湖刀美は右手で印を結び、
呪を唱えた。
「光よ…彼の者の姿を我が前に明らかにし給え…!
 急々如律令!」
 パァッ!!
すると公園の上空にまばゆく光る光の玉が現れ、
影の姿が明らかになった。


−続く−

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