第二章 妖刀跋扈編 木の章 第五話 「共鳴能力」
こんにちは、みずはです。
うちは寝不足を解消する為に昼寝を行っているのですが、
休みの日は時折代わりに午前中に寝る事があります。
それは大体午後に時間をかけてやりたい事がある時にするのですが…。
(例えば昨日や土曜日にやったMSSなど。)
ただどうも…それでは寝不足を解消できないようなのです…(´・ω・)
昨日の場合は、
夜の狩り中に物凄く眠くなってしまい(舟を漕ぐ程)、
午後10時頃に落ちる事を余儀なくされました…;
午前中の睡眠で寝不足を解消できないからか、
それとも午後に延々とMSSをやって疲れたからか…。
真実は如何に…?
さて、それでは本文に参りましょうか。
現場に向かうも既に妖の姿はなかった。
検分だけ済ませて家に帰った湖刀美。
そして夜が明けて…。
『ソードブレイカー 湖刀美』
第二章 妖刀跋扈編 木の章 第五話 「共鳴能力」
翌日、
湖刀美は昨日と同じように窓の外を眺めていた。
(昨日のアレ…今夜も現れるのかな…。)
〔一旦活動を始めた以上…おそらく今夜も現れるでしょうね…。〕
(そうですよね…。
今夜は犠牲が出ないようにしないと…。)
〔ですが…あれの素早さは並ではありません…。
現れてから向かったのではまた逃げられてしまいます…。
出現場所を予測できればよいのですが…。〕
湖刀美と刀破が考えていると、
陽子が話しかけてきた。
「おはよっ、湖刀美ちゃん。
どしたの?
そんな深刻な顔して…?」
そこまで言いかけて陽子ははっとした。
「…!
まさか…!?」
「うん…。
ゆうべ…ついに動き出したんだ…村正が…。
それで…被害者も出て…。」
「本当!?」
「うん…。」
すると周りで気になる会話が聞こえてきた。
「ねぇねぇ、聞いた?
あの海辺の話。」
「聞いた聞いた。
黒焦げの死体が見つかったってヤツでしょ?」
「そうそう。
しかも血が一滴残らず抜き取られてたって。」
「猟奇殺人ってヤツ?
怖〜い。」
「もう噂になってるんだね…。」
噂をする女生徒を見ながら陽子がそう言った。
「早くなんとかしないと…。
ねぇ陽子、
次にあいつの出そうな所とかわかる?」
「えっ?」
急に問われて、
陽子は慌てて湖刀美の方を向いた。
「ゆうべ出たヤツ…ものすごく素早くて…。
駆けつけたちょうどその時に逃げられちゃったんだ…。
だから出現場所を予測しないととてもじゃないけど間に合わないかも…。」
「う、うん。
わかった。
刀破様、ゆうべ出た物の情報はありますか?」
陽子がそう言うと湖刀美の胸に小さな光の玉が現れた。
ポゥッ…
『?
ええ、ありますが…。』
「ちょっと失礼します。」
スッ。
そう言うと陽子は光の玉に手を触れた。
「陽子!?」
湖刀美が戸惑うと、
陽子は目を閉じ光の玉に意識を集中させた。
(情報が流れ込んでくる…。
なるほど…そういうモノが…。)
少しして陽子は手を離した。
スッ…
「よ、陽子?」
『何かわかりましたか?』
「はい。
どうやら妖気の主は依り代を手に入れたばかりで、
長時間の活動はできないみたいです。」
陽子が答えると刀破は続けて問いかけた。
『他には何か?』
「あの妖気の痕跡から察するに…どうやら村正の破片が動物に取り憑き、
その動物の生気を栄養にして活動して人に取り憑いているみたいです。
妖気にかすかにまとわりつく潮の匂いからみて…おそらく海の生物を媒介にしているかと。
だとすればおそらく海や海の近くがもっとも能力を発揮できると思います。
だから今夜も出現するとすればおそらく海の周辺に出ると思います。」
『そうですか…。
ところで陽子さん、
相手の能力については何かわかりますか?』
「相手の能力…ですか?」
『ええ。
昨夜の検分でいくつか不審な点があったので。』
「大体は分かりますけど…。」
『ではお願いします。』
「は、はい。
えっと…電気…というか…雷を使うみたいです。
それと…風を操る事も出来るみたいです…。
なんというか…雷や風といったものを思わせる気を感じます。
それがなんなのかはわからないですけど…。」
陽子の分析を聞いて刀破が納得したように言った。
『雷に…風…「木気」を操ると言う訳ですか…。』
「『木気』?」
陽子が聞き返すと刀破が説明した。
『陰陽道では、
雷と風は属性を分類する「五行」と言う概念の中の「木(もく)」の属性に分類されます。
その二つを操るという事は、
妖気の主は「木」の属性を操るとみていいでしょう。』
「そうなんですか…。」
陽子がうなずくと刀破が続けて言った。
『ですが…それが妙なのです…。
ヤツは本来「金(ごん)」の属性の妖魔のはず…。
なぜそれが「木」の属性を備えているのか…。』
刀破が得心の行かない様子で言うと、
陽子が口を開いた。
「それなんですが…、
いくつかに分かれた村正の破片は…、
その「五行」?とかいう属性をそれぞれ備えているみたいなんです。」
『本当ですか?』
「はい…。
私に融合していた村正が私から分離していく時に、
何か一つにまとまっていた気が異なる感じを持つ五つの気に分かれていくのを感じたんです。」
『そういう事だったんですか…。』
その説明に刀破は納得がいったようだった。
「それから、
破片は自分の属性と同じ属性の気を強く持つ人を探して取り憑いているようです。
自分の力を強化する為に…。」
『なるほど…。』
二人が話している間、
湖刀美は何も言わずただ二人のやりとりをぽかんと見ていた。
するとふと陽子が湖刀美の方を見た。
「ど、どうしたの?
湖刀美ちゃん?
なんかさっきから静かだけど…。」
「…えっ?
あっ、な、なんかすごくて…。
そこまで詳しくわかるんだなって…。」
「うん…。
村正の情報のおかげでこんな情報探索能力がついちゃったみたい…。
感じた妖気と自分の気を共鳴させる事で相手の色んな事がわかるんだ…。」
「そうなんだ…。」
「まぁ…身に付いたいきさつがいきさつだからあまり喜べるものじゃないけど…。」
そう言って陽子はうつむいた。
「そ、そうだね…。」
「…でもこうして湖刀美ちゃんの役に立ててるから、
そんなに悪い気もしないよ。」
湖刀美が心配そうな顔をすると、
陽子は取り繕うように笑みを浮かべた。
「陽子…。」
『とりあえず陽子さんのおかげで色々な事がわかりました。
陽子さん、本当にありがとうございます。』
「あっ、い、いえ。
どういたしまして。」
『それでは湖刀美、
今夜は海の周辺を巡回してみましょう。』
「はい、わかりました。」
「頑張ってね、湖刀美ちゃん。」
「うん。」
スゥッ…
今夜の方針を決めると、
光の玉は湖刀美の中に消えていった。
−続く−
うちは寝不足を解消する為に昼寝を行っているのですが、
休みの日は時折代わりに午前中に寝る事があります。
それは大体午後に時間をかけてやりたい事がある時にするのですが…。
(例えば昨日や土曜日にやったMSSなど。)
ただどうも…それでは寝不足を解消できないようなのです…(´・ω・)
昨日の場合は、
夜の狩り中に物凄く眠くなってしまい(舟を漕ぐ程)、
午後10時頃に落ちる事を余儀なくされました…;
午前中の睡眠で寝不足を解消できないからか、
それとも午後に延々とMSSをやって疲れたからか…。
真実は如何に…?
さて、それでは本文に参りましょうか。
現場に向かうも既に妖の姿はなかった。
検分だけ済ませて家に帰った湖刀美。
そして夜が明けて…。
『ソードブレイカー 湖刀美』
第二章 妖刀跋扈編 木の章 第五話 「共鳴能力」
翌日、
湖刀美は昨日と同じように窓の外を眺めていた。
(昨日のアレ…今夜も現れるのかな…。)
〔一旦活動を始めた以上…おそらく今夜も現れるでしょうね…。〕
(そうですよね…。
今夜は犠牲が出ないようにしないと…。)
〔ですが…あれの素早さは並ではありません…。
現れてから向かったのではまた逃げられてしまいます…。
出現場所を予測できればよいのですが…。〕
湖刀美と刀破が考えていると、
陽子が話しかけてきた。
「おはよっ、湖刀美ちゃん。
どしたの?
そんな深刻な顔して…?」
そこまで言いかけて陽子ははっとした。
「…!
まさか…!?」
「うん…。
ゆうべ…ついに動き出したんだ…村正が…。
それで…被害者も出て…。」
「本当!?」
「うん…。」
すると周りで気になる会話が聞こえてきた。
「ねぇねぇ、聞いた?
あの海辺の話。」
「聞いた聞いた。
黒焦げの死体が見つかったってヤツでしょ?」
「そうそう。
しかも血が一滴残らず抜き取られてたって。」
「猟奇殺人ってヤツ?
怖〜い。」
「もう噂になってるんだね…。」
噂をする女生徒を見ながら陽子がそう言った。
「早くなんとかしないと…。
ねぇ陽子、
次にあいつの出そうな所とかわかる?」
「えっ?」
急に問われて、
陽子は慌てて湖刀美の方を向いた。
「ゆうべ出たヤツ…ものすごく素早くて…。
駆けつけたちょうどその時に逃げられちゃったんだ…。
だから出現場所を予測しないととてもじゃないけど間に合わないかも…。」
「う、うん。
わかった。
刀破様、ゆうべ出た物の情報はありますか?」
陽子がそう言うと湖刀美の胸に小さな光の玉が現れた。
ポゥッ…
『?
ええ、ありますが…。』
「ちょっと失礼します。」
スッ。
そう言うと陽子は光の玉に手を触れた。
「陽子!?」
湖刀美が戸惑うと、
陽子は目を閉じ光の玉に意識を集中させた。
(情報が流れ込んでくる…。
なるほど…そういうモノが…。)
少しして陽子は手を離した。
スッ…
「よ、陽子?」
『何かわかりましたか?』
「はい。
どうやら妖気の主は依り代を手に入れたばかりで、
長時間の活動はできないみたいです。」
陽子が答えると刀破は続けて問いかけた。
『他には何か?』
「あの妖気の痕跡から察するに…どうやら村正の破片が動物に取り憑き、
その動物の生気を栄養にして活動して人に取り憑いているみたいです。
妖気にかすかにまとわりつく潮の匂いからみて…おそらく海の生物を媒介にしているかと。
だとすればおそらく海や海の近くがもっとも能力を発揮できると思います。
だから今夜も出現するとすればおそらく海の周辺に出ると思います。」
『そうですか…。
ところで陽子さん、
相手の能力については何かわかりますか?』
「相手の能力…ですか?」
『ええ。
昨夜の検分でいくつか不審な点があったので。』
「大体は分かりますけど…。」
『ではお願いします。』
「は、はい。
えっと…電気…というか…雷を使うみたいです。
それと…風を操る事も出来るみたいです…。
なんというか…雷や風といったものを思わせる気を感じます。
それがなんなのかはわからないですけど…。」
陽子の分析を聞いて刀破が納得したように言った。
『雷に…風…「木気」を操ると言う訳ですか…。』
「『木気』?」
陽子が聞き返すと刀破が説明した。
『陰陽道では、
雷と風は属性を分類する「五行」と言う概念の中の「木(もく)」の属性に分類されます。
その二つを操るという事は、
妖気の主は「木」の属性を操るとみていいでしょう。』
「そうなんですか…。」
陽子がうなずくと刀破が続けて言った。
『ですが…それが妙なのです…。
ヤツは本来「金(ごん)」の属性の妖魔のはず…。
なぜそれが「木」の属性を備えているのか…。』
刀破が得心の行かない様子で言うと、
陽子が口を開いた。
「それなんですが…、
いくつかに分かれた村正の破片は…、
その「五行」?とかいう属性をそれぞれ備えているみたいなんです。」
『本当ですか?』
「はい…。
私に融合していた村正が私から分離していく時に、
何か一つにまとまっていた気が異なる感じを持つ五つの気に分かれていくのを感じたんです。」
『そういう事だったんですか…。』
その説明に刀破は納得がいったようだった。
「それから、
破片は自分の属性と同じ属性の気を強く持つ人を探して取り憑いているようです。
自分の力を強化する為に…。」
『なるほど…。』
二人が話している間、
湖刀美は何も言わずただ二人のやりとりをぽかんと見ていた。
するとふと陽子が湖刀美の方を見た。
「ど、どうしたの?
湖刀美ちゃん?
なんかさっきから静かだけど…。」
「…えっ?
あっ、な、なんかすごくて…。
そこまで詳しくわかるんだなって…。」
「うん…。
村正の情報のおかげでこんな情報探索能力がついちゃったみたい…。
感じた妖気と自分の気を共鳴させる事で相手の色んな事がわかるんだ…。」
「そうなんだ…。」
「まぁ…身に付いたいきさつがいきさつだからあまり喜べるものじゃないけど…。」
そう言って陽子はうつむいた。
「そ、そうだね…。」
「…でもこうして湖刀美ちゃんの役に立ててるから、
そんなに悪い気もしないよ。」
湖刀美が心配そうな顔をすると、
陽子は取り繕うように笑みを浮かべた。
「陽子…。」
『とりあえず陽子さんのおかげで色々な事がわかりました。
陽子さん、本当にありがとうございます。』
「あっ、い、いえ。
どういたしまして。」
『それでは湖刀美、
今夜は海の周辺を巡回してみましょう。』
「はい、わかりました。」
「頑張ってね、湖刀美ちゃん。」
「うん。」
スゥッ…
今夜の方針を決めると、
光の玉は湖刀美の中に消えていった。
−続く−
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