第二章 妖刀跋扈編 木の章  第三話 「ふれあい」

こんにちは、みずはです。

ちょっと訂正(修正?)とお詫びを。
2008/01/06更新分の記事「近況報告9。」の内容において、
誤解を招いてしまったのでその補足をさせて頂きます。

記事内の2008/01/05分の日記のG狩りの中の記述。

「とりあえず7Fの入り口に辿り着いた所で狩り終了。
ゴールがある狩りって棚下層くらいじゃないでしょうか…?;
その後は少しおしゃべり。
そこで前述した「SP使い過ぎ」と言う指摘を受けました…。
下層に行く機会が減ったので加減がわからなかったのですが…、
ギルマスさんからは「そんなことではだめだな」と言われました…;」

この最後のギルマスさん(Zさん)の発言、
「そんなことではだめだな」について。
これは「SPを使い過ぎた事」について言われたのではなく、
SPの指摘を受けてうちが
「棚下層に行く機会が減ったから加減が分からなかった;」
と言った事についての発言なのです。
つまりうちの知識不足に対する評価(ですよね?;)と言う事です。

今朝サイト巡回をした時にこの誤解が生じているのを発見したので、
訂正をする運びになりました。
記述不足によりそのような誤解を招いてしまい、
誠に申し訳ありませんでした。m(_ _;)m

いえね、結構あるんですよ…;
記事を書いてる時に書こうと思っていた事をいくつか飛ばしてしまう事が…;
気をつけないといけませんね(^^;)


さて、長くなりましたが。
それでは小説の方に参りたいと思います〜。
湖刀美達の学校に転校してきた少女、天草 水母。
親交を深める為、
湖刀美はさらに接近しようとするのだった…。


『ソードブレイカー 湖刀美』

第二章 妖刀跋扈編 木の章  第三話 「ふれあい」

 キーン…コーン…カーン…コーン…
終業のチャイムが鳴ると、
湖刀美はカバンを持って水母の方を向いた。
「ねぇ水母ちゃん、一緒に帰らない?」
「…えっ?
 一緒に…ですか?」
「うん。
 あっ、もしかして用事あった?」
「…いえ、特に無いですけど…。」
「だったら一緒に帰ろっ。
 ねっ?」
「…はあ…。」

すると陽子が声をかけてきた。
「一緒に帰ろっ、湖刀美ちゃん。」
「あっ、陽子。」
「どしたの?」
「ねぇ、陽子。
 今日水母ちゃんと一緒に帰らない?」
「えっ?
 うん、いいよ。」
「…いいんですか?
 私なんかが仲の良いお二人と一緒にいて…。」
水母が恐縮しながら尋ねると湖刀美は笑顔で答えた。
「何言ってるの。
 いいに決まってるじゃない。
 ねっ、陽子。」
「もちろんだよ。
 断る理由なんてどこにあるの?」
「…それじゃあ…、
 お言葉に甘えて…ご一緒させていただきます…。」
そう言うと水母は立ち上がって湖刀美達の後についていった。

「今日一日授業受けてみてどうだった?水母さん。
 この学校には馴染めそう?」
「…はい。
 みなさんよくしてくださいますし…。
 授業の面も問題ありません…。」
「そう、よかった。
 わからない事や困った事があったら遠慮なく私たちに言ってね。
 力になるから。」
「そうそう!
 大船に乗ったつもりでいていいよ!」
「ふふっ。
 湖刀美ちゃんったら。」
「…ありがとうございます…。」
そうして話しながら三人は歩いていた。

しばらくすると水母が二人に問いかけた。
「…ところで…、
 湖刀美さんも陽子さんもどうしてここまで私に優しくしてくれるんですか…?
 今日会ったばかりなのに…。」
その問いに対し湖刀美は平然と答えた。
「どうしてって…友達が増えると楽しいでしょ?」
「出会いは大切にしなきゃいけないものだしね。
 それに私達二人とも水母さんと仲良くしたいって思ってるから。
 だから優しくするのは当たり前だよ?」
「…湖刀美さん…陽子さん…。
 本当に…ありがとうございます…。
 そう言われると…なんだか恐縮してしまいます…。」
そう言って水母はうつむいた。
「そ、そんなに恐縮しなくてもいいよ、水母さん。」
「そうそう。
 本当に友達になりたいって思ってるんだから。
 遠慮しなくてもいいよ、水母ちゃん。」
「…あ…ありがとうございます…。
 えっと…それじゃあ…一つお願い事してもいいですか…?」
「もちろん!」
「何でも言ってみて。」
「…は、はい…、
 あの…海に連れて行ってくれませんか…?」
「えっ?海?」
湖刀美達がきょとんとすると水母が言葉を続けた。
「…はい…。
 この町は自然が豊かで…海もあるって聞いたので…。
 しかも簡単に行けるそうなので行ってみたくて…。
 私…海が好きだから…。」
「確かに…バスで数分だからね…。
 でも…今から?」
陽子が戸惑うと水母は再びうつむいた。
「…やっぱり…駄目…ですよね。」
「ん〜…じゃあ行こっか!海に!」
突然湖刀美がそう言うと陽子と水母は驚いて湖刀美を見た。
「湖刀美ちゃん!?」
「いいんですか!?」
「大丈夫大丈夫!
 海に行くくらいそんなに時間かからないって!
 それに泳ぎに行く訳じゃないんだからさ!」
「…そうだね。
 じゃあ行こっか。」
湖刀美の言葉に陽子が賛同すると水母は戸惑った。
「…え…!?
 あ、あの…本当にいいんですか!?」
「いいのいいの。
 さっき言ったでしょ。
 遠慮しなくていいって。
 さ、行こ!」
「…は、はい!」
そして三人はバス停に行き、バスで海に向かった。

 ザー…ン…ザザー…ン…
しばらくして、
三人は人気も無く波の音だけが響いている砂浜を歩いていた。
まだ空は青かったが、
所々に夕方の陰りが見えていた。
「う〜ん…やっぱり潮風は気持ちいいなぁ…。」
「そうだね。
 にぎやかなのもいいけどこういう落ち着いた雰囲気もいいよね。」
「…はい…、
 故郷に帰ってきた感じがします…。」

ぽつりぽつりと話しながらしばらく歩くと、
水母が何かを見つけ波打ち際に駆け寄った。
 タタタタッ。
「どうしたのーっ?
 水母ちゃーん。」
「何か見つけたのーっ?」
そう言って二人が水母の元に駆け寄った。
するとしゃがみこんだ水母の手に傷ついたくらげが乗せられていた。
「ど、どうしたの?
 それ…?」
悲しそうな顔でくらげを見つめる水母に湖刀美が問いかけた。
「…くらげさん…打ち上げられてた…。
 こんなにボロボロになって…可哀想…。」
「あ…そういえば水母ちゃん…くらげ…好きだったんだよね…。」
「そうなの…?」
「うん…。
 今日学校でうっとりしながら話してた…。」
「…はい…くらげさん…好きです…。
 だから…可哀想です…とても…。」
そう言う水母の目には涙が浮かんでいた。
「よく見たら…ピクピク動いてる…まだ生きてるんだ…。」
すると水母はカバンを地面に置いた。
「どうするの?
 水母さん?」
「くらげさんは…ほんの小さな傷でも死んでしまうとても弱い生き物なんです…。
 もう助からないかもしれないけど…このまま見捨てたくないんです…。
 だから…連れて帰ります…。
 お父さんが…くらげさんを研究してる学者なので…そういう道具はだいたい揃ってます…。
 簡単な手当てくらいなら…私でも出来ますから…。」
 ゴソッ。
そう言うと水母はカバンから金魚鉢を取り出した。
「み、水母ちゃん!?」
「どこにそんな物を…!?」
「…いつも持ち歩いてるんです…。
 こんな時の為に…。」
水母は金魚鉢に海水を入れると、そこに傷ついたくらげを入れてやった。
(こ、こんな時…って…。)
(普通…無いよね…?)
戸惑いながらも二人は何も言わず、
その様をじっと見ていた。
そして作業が終わると、
水母はカバンを背負い金魚鉢を持って立ち上がった。
「…早く帰りましょう。
 湖刀美さん、陽子さん。
 早く手当てしないとこの子が死んじゃいます。」
そう言うと水母はスタスタと歩き出した。
「…あ、そ、そうだね…。」
「う、うん…。」
その様子にあっけにとられながら、
二人は水母の後についていった。


−続く−

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