第一章 妖刀復活編 第五話 「光の巫女」
こんにちは、みずはです。
ROプレイ中にふと思ったのですが、
近況報告用のメモをつけないと駄目ですかねぇ…。
その時に「あ、このネタ書こう。」と思っていても、
いざ書く時になると忘れてたり…;
後になって「あ、そう言えば…;」みたいな。
毎日日記をつけていた時と違って今は週一なので、
ネタ帳は必須なんでしょうか…;
さて、それでは小説の方に行きましょうか。
親友が魔に堕ちるのを目の当たりにし、
湖刀美が取った行動は…?
『ソードブレイカー 湖刀美』
第一章 妖刀復活編 第五話 「光の巫女」
陽子が飛び去った後、
湖刀美はその場に力なく座り込んだ。
「ごめんなさい…刀破様…。
私が邪魔したせいで…陽子があんな姿に…。
刀破様が陽子を元に戻そうとしてくれていたのに…。」
『いいのですよ、湖刀美。
その優しさこそがあなたのもっとも良い所なのですから。』
「でもっ…!!
刀破様が何度も警告してくれていたのに…、
結局何も出来ず…こんな事になってしまって…!!」
そう言うと湖刀美はうつむいた。
『あまり自分を責めてはいけません。
私とて、こんなに事態が急転するとは思っていなかったのですから…。』
「刀破様…。」
すると刀破の体がゆっくりと浮かび上がっていった。
フワァ…
「刀破様!?」
『こうなってしまったのも元は私があの時村正を完全に滅ぼしておかなかったからです…。
彼女は私が責任を持って必ず元に戻して連れて帰ってきます。
湖刀美はここで待っていなさい。』
すると湖刀美が突然声を上げた。
「待ってください!! 私も行きます!!」
『湖刀美!?』
「陽子はわたしのせいで村正に取り込まれてしまったんです!!
陽子は昔から一緒だった一番大切な友達…だから自分の手で陽子を救いたいんです!!」
『その気持ちはわかりますが…なりません。
危険です。 村正の力は計り知れません。
私が封印した時よりも強大になっているのですよ?』
「だったら刀破様…私に力を下さい!!
陽子を救う為の力を!!
私はどうなってもいい!!
でも陽子だけは…陽子だけは無事に救いたいんです!!」
湖刀美が真剣な表情で刀破を見つめると、
少しして刀破が口を開いた。
『ふぅ…。
その瞳…意志は固いようですね。
わかりました。
あなたに力を授けましょう。
彼女を「救う」為の力を。』
そう言って刀破は優しく微笑んだ。
「本当ですか!?
あ、ありがとうございます!!」
すると刀破は降りてきて両腕を広げ、目を閉じて呪を唱え始めた。
ポウッ…
次の瞬間、刀破の胸に光が集まり、
手のひらに収まるくらいの大きさの光の玉ができた。
『さあ、お受け取りなさい。』
ヒュンッ!
刀破がそう言うと、光の玉が湖刀美に向かって飛んできた。
パシッ!
湖刀美がそれを受け止めた瞬間、
光の玉は神々しいまでに白い鞘に納められた一振りの刀に変わっていた。
「これは…?」
『天界の宝剣…「神明剣(しんめいけん)」です。』
「『神明剣』…?」
『持つ者の霊力を依り代にして、
浄化を司る光の力が具現化して生まれる神剣です。』
「持つ者の霊力を依り代に…?
私にも…そんな力が…?」
そう言って湖刀美は神明剣をまじまじと見つめた。
『湖刀美。
あなたには生前の私に匹敵…いえ、それ以上に強い霊力が宿っています。
あなたの霊感が強いのはそのせいなのです。
まだ完全には目覚めていないようですが…。』
「私に…刀破様以上の力が…!?」
『今手にしているその剣がその証拠です。
持ち主の霊力がより強く、
そしてより澄んでいる程その剣はより強い浄化の力を宿し、
その鞘は清らかな白に染まるのです。』
「この剣が…私の力の証…?」
『その剣があなたの力を目覚めさせてくれるでしょう。
あなたの力なら彼女を傷つけず、彼女の中に巣食う「魔」…
妖刀村正だけを斬る事が出来るはずです。』
「陽子を斬らずに…村正だけを…?」
『さあ、その剣を抜きなさい。
それによってあなたの力は解き放たれます。』
「わ、わかりました。」
スラッ!
答えると、湖刀美は剣を鞘から抜き放った。
パァァァ…!
すると抜き放たれた刀身から光が溢れ出し、湖刀美の体を包み込んだ。
そして光が消えると湖刀美の姿は変化していた。
服はそれまで着ていた物ではなく、巫女装束に変わっていた。
しかし袴は膝の上くらいまでしかなく、袖は胴体部分から分離しており、
非常に動きやすそうな印象を受けた。
また青色だった髪は金色に染まっており、
背中には天使を思わせる大きな純白の翼が生えていた。
「これが…力を解放した私の姿…?」
変化した自分の姿を見て湖刀美はそう言った。
『そうです。
あなたは浄化を司る天の使い…「光の巫女」となったのです。』
「『光の巫女』?」
『ええ。
その力があれば必ず彼女を救う事が出来るはずです。』
「ありがとうございます!!
じゃあ早速…」
そう言って湖刀美が飛び立とうとした時だった。
『お待ちなさい。』
刀破が声をかけて湖刀美を制止した。
「な、何ですか?」
『今のあなたはまだ力に目覚めたばかり…、
ですがその体には生前の私を超える力が宿っています…。
今のままでは暴れ馬に乗っているようなもの…。
一歩間違えば力が暴走する恐れがあります…。』
「そんな…じゃあどうすれば!?」
『私があなたの中に入ってあなたの力を制御しましょう。
そうすれば力を自由に使いこなせるはずです。』
「本当ですか!?」
『ええ。
それでは行きますよ。
あなたなら力を正しく使いこなせるはずです…。』
そう言うと刀破の体が淡く光り始め、
湖刀美の体に入り込んでいった。
スゥゥゥ…
(刀破様…ありがとうございます。
この力を使って必ず陽子を救い出してみせます…。)
湖刀美は胸に手を当て、そう心に誓った。
「さあ、早く陽子を追いかけないと!」
そう言うと湖刀美は目を閉じ、念じ始めた。
(捜人察知(そうじんさっち)の法…陽子の居場所を教えて…急々如律令…。)
刀破と一つになり、力を制御してもらっているおかげで、
今の湖刀美は刀破が生前使えた秘術を全てごく自然に使いこなせる事が出来た。
(感じる…陽子の気配…東の方…見える…あれは…繁華街の外れの辺り…。)
すると湖刀美は目を開いた。
「いけない!!
あの人目につかない所で人を襲うつもりだ!!
早く止めないと!!」
バサァッ!
そう言うと湖刀美は背中の翼を羽ばたかせ、
東の方−陽子の気配を察知した方角へと飛び立っていった。
繁華街の外れ、通行人もほとんどおらず、
明かりも少ない夜道を一人の男がおぼつかない足取りで歩いていた。
その顔はほんのりと赤く、酔っ払っているようだった。
「ウイ〜…ヒック…今日は飲んだ飲んだ…。
早く帰って布団に入りてぇなぁ…ヒック…。」
バサッ…バサッ…
ふらふら歩きながら男が独り言をつぶやいていると、
どこからか何かが羽ばたくような音が聞こえてきた。
だが男はそれを気にする様子もなく、家路を急いでいた。
すると突然、男の前に翼の生えた人影が降り立った。
ストッ…
「あぁん…なんだ…?」
男が立ち止まってその影をよく見ると、それは奇妙な姿をした少女だった。
背中からはコウモリのような翼を生やし、
その右手には妖しく光る刀が融合していた。
「何かと思えば…よく見りゃただの嬢ちゃんじゃねぇか…。
若ぇ娘がこんな時間に出歩いてちゃいけねぇぞ…?
ったく…。」
そう言いながら男が通り過ぎようとした時、
突然少女が右手の刀を男に突きつけた。
チャキッ!
「ひっ!?
な…何の真似だ…?
お、おい…冗談はカッコだけにしとけよ…?」
「おじさん…あなたの生き血…私にちょうだい…?」
「なっ!?
い、生き血!?」
そう言うと少女は薄く笑った。
そして刀が融合している右腕を振り上げた。
「おっ、おいっ!! や、やめっ…!!」
「ちょっと待ったぁぁぁぁっ!!」
男がひるんだその時、突然空から声が響いた。
−続く−
ROプレイ中にふと思ったのですが、
近況報告用のメモをつけないと駄目ですかねぇ…。
その時に「あ、このネタ書こう。」と思っていても、
いざ書く時になると忘れてたり…;
後になって「あ、そう言えば…;」みたいな。
毎日日記をつけていた時と違って今は週一なので、
ネタ帳は必須なんでしょうか…;
さて、それでは小説の方に行きましょうか。
親友が魔に堕ちるのを目の当たりにし、
湖刀美が取った行動は…?
『ソードブレイカー 湖刀美』
第一章 妖刀復活編 第五話 「光の巫女」
陽子が飛び去った後、
湖刀美はその場に力なく座り込んだ。
「ごめんなさい…刀破様…。
私が邪魔したせいで…陽子があんな姿に…。
刀破様が陽子を元に戻そうとしてくれていたのに…。」
『いいのですよ、湖刀美。
その優しさこそがあなたのもっとも良い所なのですから。』
「でもっ…!!
刀破様が何度も警告してくれていたのに…、
結局何も出来ず…こんな事になってしまって…!!」
そう言うと湖刀美はうつむいた。
『あまり自分を責めてはいけません。
私とて、こんなに事態が急転するとは思っていなかったのですから…。』
「刀破様…。」
すると刀破の体がゆっくりと浮かび上がっていった。
フワァ…
「刀破様!?」
『こうなってしまったのも元は私があの時村正を完全に滅ぼしておかなかったからです…。
彼女は私が責任を持って必ず元に戻して連れて帰ってきます。
湖刀美はここで待っていなさい。』
すると湖刀美が突然声を上げた。
「待ってください!! 私も行きます!!」
『湖刀美!?』
「陽子はわたしのせいで村正に取り込まれてしまったんです!!
陽子は昔から一緒だった一番大切な友達…だから自分の手で陽子を救いたいんです!!」
『その気持ちはわかりますが…なりません。
危険です。 村正の力は計り知れません。
私が封印した時よりも強大になっているのですよ?』
「だったら刀破様…私に力を下さい!!
陽子を救う為の力を!!
私はどうなってもいい!!
でも陽子だけは…陽子だけは無事に救いたいんです!!」
湖刀美が真剣な表情で刀破を見つめると、
少しして刀破が口を開いた。
『ふぅ…。
その瞳…意志は固いようですね。
わかりました。
あなたに力を授けましょう。
彼女を「救う」為の力を。』
そう言って刀破は優しく微笑んだ。
「本当ですか!?
あ、ありがとうございます!!」
すると刀破は降りてきて両腕を広げ、目を閉じて呪を唱え始めた。
ポウッ…
次の瞬間、刀破の胸に光が集まり、
手のひらに収まるくらいの大きさの光の玉ができた。
『さあ、お受け取りなさい。』
ヒュンッ!
刀破がそう言うと、光の玉が湖刀美に向かって飛んできた。
パシッ!
湖刀美がそれを受け止めた瞬間、
光の玉は神々しいまでに白い鞘に納められた一振りの刀に変わっていた。
「これは…?」
『天界の宝剣…「神明剣(しんめいけん)」です。』
「『神明剣』…?」
『持つ者の霊力を依り代にして、
浄化を司る光の力が具現化して生まれる神剣です。』
「持つ者の霊力を依り代に…?
私にも…そんな力が…?」
そう言って湖刀美は神明剣をまじまじと見つめた。
『湖刀美。
あなたには生前の私に匹敵…いえ、それ以上に強い霊力が宿っています。
あなたの霊感が強いのはそのせいなのです。
まだ完全には目覚めていないようですが…。』
「私に…刀破様以上の力が…!?」
『今手にしているその剣がその証拠です。
持ち主の霊力がより強く、
そしてより澄んでいる程その剣はより強い浄化の力を宿し、
その鞘は清らかな白に染まるのです。』
「この剣が…私の力の証…?」
『その剣があなたの力を目覚めさせてくれるでしょう。
あなたの力なら彼女を傷つけず、彼女の中に巣食う「魔」…
妖刀村正だけを斬る事が出来るはずです。』
「陽子を斬らずに…村正だけを…?」
『さあ、その剣を抜きなさい。
それによってあなたの力は解き放たれます。』
「わ、わかりました。」
スラッ!
答えると、湖刀美は剣を鞘から抜き放った。
パァァァ…!
すると抜き放たれた刀身から光が溢れ出し、湖刀美の体を包み込んだ。
そして光が消えると湖刀美の姿は変化していた。
服はそれまで着ていた物ではなく、巫女装束に変わっていた。
しかし袴は膝の上くらいまでしかなく、袖は胴体部分から分離しており、
非常に動きやすそうな印象を受けた。
また青色だった髪は金色に染まっており、
背中には天使を思わせる大きな純白の翼が生えていた。
「これが…力を解放した私の姿…?」
変化した自分の姿を見て湖刀美はそう言った。
『そうです。
あなたは浄化を司る天の使い…「光の巫女」となったのです。』
「『光の巫女』?」
『ええ。
その力があれば必ず彼女を救う事が出来るはずです。』
「ありがとうございます!!
じゃあ早速…」
そう言って湖刀美が飛び立とうとした時だった。
『お待ちなさい。』
刀破が声をかけて湖刀美を制止した。
「な、何ですか?」
『今のあなたはまだ力に目覚めたばかり…、
ですがその体には生前の私を超える力が宿っています…。
今のままでは暴れ馬に乗っているようなもの…。
一歩間違えば力が暴走する恐れがあります…。』
「そんな…じゃあどうすれば!?」
『私があなたの中に入ってあなたの力を制御しましょう。
そうすれば力を自由に使いこなせるはずです。』
「本当ですか!?」
『ええ。
それでは行きますよ。
あなたなら力を正しく使いこなせるはずです…。』
そう言うと刀破の体が淡く光り始め、
湖刀美の体に入り込んでいった。
スゥゥゥ…
(刀破様…ありがとうございます。
この力を使って必ず陽子を救い出してみせます…。)
湖刀美は胸に手を当て、そう心に誓った。
「さあ、早く陽子を追いかけないと!」
そう言うと湖刀美は目を閉じ、念じ始めた。
(捜人察知(そうじんさっち)の法…陽子の居場所を教えて…急々如律令…。)
刀破と一つになり、力を制御してもらっているおかげで、
今の湖刀美は刀破が生前使えた秘術を全てごく自然に使いこなせる事が出来た。
(感じる…陽子の気配…東の方…見える…あれは…繁華街の外れの辺り…。)
すると湖刀美は目を開いた。
「いけない!!
あの人目につかない所で人を襲うつもりだ!!
早く止めないと!!」
バサァッ!
そう言うと湖刀美は背中の翼を羽ばたかせ、
東の方−陽子の気配を察知した方角へと飛び立っていった。
繁華街の外れ、通行人もほとんどおらず、
明かりも少ない夜道を一人の男がおぼつかない足取りで歩いていた。
その顔はほんのりと赤く、酔っ払っているようだった。
「ウイ〜…ヒック…今日は飲んだ飲んだ…。
早く帰って布団に入りてぇなぁ…ヒック…。」
バサッ…バサッ…
ふらふら歩きながら男が独り言をつぶやいていると、
どこからか何かが羽ばたくような音が聞こえてきた。
だが男はそれを気にする様子もなく、家路を急いでいた。
すると突然、男の前に翼の生えた人影が降り立った。
ストッ…
「あぁん…なんだ…?」
男が立ち止まってその影をよく見ると、それは奇妙な姿をした少女だった。
背中からはコウモリのような翼を生やし、
その右手には妖しく光る刀が融合していた。
「何かと思えば…よく見りゃただの嬢ちゃんじゃねぇか…。
若ぇ娘がこんな時間に出歩いてちゃいけねぇぞ…?
ったく…。」
そう言いながら男が通り過ぎようとした時、
突然少女が右手の刀を男に突きつけた。
チャキッ!
「ひっ!?
な…何の真似だ…?
お、おい…冗談はカッコだけにしとけよ…?」
「おじさん…あなたの生き血…私にちょうだい…?」
「なっ!?
い、生き血!?」
そう言うと少女は薄く笑った。
そして刀が融合している右腕を振り上げた。
「おっ、おいっ!! や、やめっ…!!」
「ちょっと待ったぁぁぁぁっ!!」
男がひるんだその時、突然空から声が響いた。
−続く−
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